田村伊知郎(報徳学園出身)が西武一軍キャンプ入り!精神力の強さを武器に1年目から飛躍を目指す
1年目から活躍が期待される
田村伊知郎投手(※写真は報徳学園時代の写真)
田村伊知郎(報徳学園出身)が西武一軍キャンプ入り!
埼玉西武ライオンズの春季キャンプメンバーの一軍、二軍の振り分けが行われ、ドラフト1位の今井達也(作新学院出身)が一軍キャンプメンバーに選ばれ話題になった。同じく新人ながら一軍キャンプメンバーに選ばれたのが田村伊知郎(立教大出身・22歳)だ。ドラフト6位指名ながら即戦力としての活躍を期待されている田村は苦難を乗り越えてプロ入りした投手であった。
田村は報徳学園に入学後、1年生にしてベンチ入りして、いきなり甲子園出場を経験。2010年の夏の甲子園では伸びのある140キロ台のストレートを披露し、ベスト4入りに貢献。胸がすくような快投に、多くの高校野球ファンが酔いしれ、当時はスーパー1年生と呼ばれた。
しかし、2年春の選抜では最速147キロを計測するも、8失点を喫し、初戦敗退。その後は故障に苦しみ、思うようなパフォーマンスができず、最後の夏も、肩を痛め、準決勝敗退。立教大進学後も1年春から登板するも、なかなか思うような成績を残せず、3年秋のリーグ戦に限っては、防御率5.30に終わり、このときプロ入りは厳しい状況だった。
だが、ラストシーズンとなった昨年は大活躍。4年春は4勝3敗、防御率1.52と好成績を残した田村は日米大学野球の代表選手に選出。4年秋も10試合に登板し、3勝2敗の好成績を残した田村は、10月20日に行われたドラフト会議で埼玉西武ライオンズから6位指名を受けて念願のプロ入りを叶えたのだ。
田村の魅力は精神力の強さ。高校時代から朝早くから夜遅くまで練習を重ね、故障や不調がありながらもそれを乗り越えた人間的な強さがある。
最速150キロのストレートとキレのあるスライダー、落差のあるフォークを武器に、大学では、先発・中継ぎと活躍したが、プロではリリーフとしての活躍が求められている。
鮮烈デビューを飾った1年夏の甲子園から7年が経つ。心身ともに逞しく成長した田村伊知郎の1年目のパフォーマンスに注目だ。