小笠原、青柳、廣岡…早くも期待したいセ・リーグの高卒ルーキーたち
小笠原慎之介(中日ドラゴンズ)
セ・リーグは実力派ルーキーたちが揃う!
卒業式が終わり、1997年生まれの選手がそれぞれの舞台へ飛び立った。今回はセ・リーグに進んだ実力派の高卒ルーキーたちを紹介していきたい。
セ・リーグは実力派が揃い、それこそ玄人受けするような顔ぶれといえるだろう。6日に本拠地デビューする小笠原慎之介(東海大相模)。中日からすれば、久しぶりの大型左腕。すでに140キロ後半の速球を投げるスピード能力は素晴らしく、一軍打者と対戦することで何をつかんでいくだろうか。小笠原はとにかくケガに気を付けることだろう。焦らず、常にベストパフォーマンスできる準備をして、一軍で勝負をかけていきたい。
他の選手を見ていくと実力派が多い。横浜DeNAでは網谷圭将(千葉英和出身)が離脱してしまったが、ドラフト6位だった青柳昂樹(大阪桐蔭出身)は、すでに二軍戦でスタメン出場。6位だが、首脳陣の評判は上々。最後の夏は完全に打撃フォームを崩していたが、横浜DeNAのスカウトが評価した強打はプロの舞台で発揮しているといえる。青柳は高校時代から打撃フォームをかなりこだわっている選手。横浜DeNAのコーチとの出会いで潜在能力を開花させてほしい。
東京ヤクルト2位の廣岡大志(智辯学園出身)は、最後の夏は初戦敗退したが、スイングスピードは速く、さらに足も速く、そして遊撃守備は肩の強さが光っていた。廣岡は魅力はどの場面でも、結果を残すところだろうか。2年夏の甲子園でもそう、そして天理に敗れた2年秋の試合でも本塁打を放っていて、最後の試合でも安打と盗塁を決め、何かしら形を残す。プロ野球選手は何かしら形を残すことはとても大事なことだ。廣岡はプロとしてそれほど大きくなくても、体の強さや、技術で鋭い打球を飛ばすところは山田哲人と共通している。非常に意志が強い選手であり、大事な場面で何かをやってくれる期待感を持てる選手であり、ぜひヤクルトファンは戸田の地で一軍目指す廣岡の姿を注目してほしい。
他では阪神の望月 惇志(横浜創学館出身)、巨人の與那原大剛(普天間出身)、東京ヤクルトの高橋 奎二(龍谷大平安出身)、広島東洋カープの高橋樹也(花巻東出身)、横浜DeNAの綾部翔(霞ヶ浦出身)などセ・リーグには実力派の高卒新人たちが多数いる。彼らもプロの舞台で光り輝くことを期待したい。