山田哲人がティーバッティング解禁!アマチュア野球も山田の影響から種類豊富なティーが広まる
山田哲人がティーバッティング解禁!アマチュア野球も山田の影響から種類豊富なティーが広まる
バッティング練習を行う山田哲人
24日、ヤクルトの山田 哲人が10種類のティー打撃を解禁した。このティー打撃は、安打記録でブレイクした2014年シーズンから導入したもので、シーズン中も毎日続けていたこともあり、山田選手の代名詞とも言われている。
山田選手は、今キャンプは守備練習に重点を置き、守備力向上と下半身強化を行ってきたため、この日からティーバッティングを解禁した。投げ込む角度や高さ、距離、速度を変えながら行う名物メニューで、10種類のティーバッティングは山田選手の記録を作った大きな要因の一つと言えるだろう。
種類の多いティーバッティングは、プロだけでなく社会人や学生野球でも取り入れられている動きとなっている。2月特集でも取り上げた東海大高輪台高校では、ティーバッティングに意味を持たせて練習し、早打ちやバックスピンをかけるティーバッティングなどを行っている。また、徳島商は身体に「インサイド・アウト」を染み込ませ、対応力を磨くものと位置づけ気持ちよく打たないことを原則としている。その結果ティーバッティングの種類も多岐にわたる。
ティーバッティングをする徳島商の選手たち
2014年、都市対抗準優勝を果たすなど、社会人野球界の強豪・富士重工業も多くのティーバッティングの種類がある。社会人野球の投手はストレートのスピードだけではなく、変化球の切れ味もハイレベルで、そんな投手に対応するためにティーバッティングは重要な役割を果たしており、取材では9種類のティーバッティングを紹介したが、まだまだあるという。
また、ティーバッティングは対応力を磨くためだけではなく、技術的なことを鍛える意味でも、かなり大きな効果を発揮するが、豊富な種類のティーバッティングを取り組む前に、まずティーバッティングの目的を知り、そして自分の打撃スタイルを理解すると、より効果が発揮するようだ。
プロ野球界のトレンドとなっている練習法はメディアを通して伝わる。今回、改めてティーバッティングの目的、重要度を認知させた山田 哲人の功績は非常に大きいといえるだろう。