鬼主将?それとも柔和なキャプテン?2015年、高校野球界の頼れる主将といえば
この目力!今年、世界を惹きつけた篠原 涼・敦賀気比前主将
鬼主将?それとも柔和な頼れるキャプテン?2015年、高校野球界の主将といえば
読売巨人軍の坂本 勇人選手が「鬼主将になる」と宣言し話題となっています。様々な年齢、キャリアの選手達がいる中での主将というのは難しいもの。3学年をまとめるのだって大変なのに…としみじみ感じている球児、主将も多いのではないでしょうか?
主将はそのチームの顔。球児もファンも、それぞれ思い出深い人物はいると思います。
さて、残りも僅かな2015年の高校野球界で印象的な主将と言えば、まずこの選手が思い浮かびます。
溢れるような情熱に戦う姿勢。そして蔭に日向に周囲を気遣う優しさを持ち合わせる、まさに主将!というキャプテンシーを見せた、敦賀気比の篠原 涼選手。その前に主将を務めた浅井 洸耶選手から引き継いだ「上下関係のないチーム」を「個性を生かし戦う集団」へとさらに進化させました。第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップでも主将を務め、魅力あふれる個性派集団をまとめ上げ、自身もベストナインにも選ばれました。篠原選手は来春から筑波大学に進学。将来、更に高いレベルでのキャプテンシーを見せてくれることに期待したいですね。
前主将の佐々木柊野(中央)。前副主将の平沢大河、郡司裕也と一緒に(仙台育英)
一方、平沢 大河に佐藤 世那、郡司 裕也…そんな力も個性もある選手達が揃ったスター軍団・仙台育英では、佐々木 柊野前主将は、仲間と共に目配り、気配りを徹底させ「みんながキャプテン」という高い意識を持ったチームを作り上げました。
プレー、背中で引っ張る。声でチームを鼓舞する。苦しくても笑顔で勇気を与える。逆に、いつも冷静にどっしりと構えて落ち着きを与える。話し合い、家族のように一緒に歩んでいく…と、様々なタイプの主将がいます。球児の皆さんも自分のチームを振り返ってみて、頼もしい主将、ちょっと頼りないけど不思議と人が集まってくる主将、なんとなくいうことを聞きたくなる主将、色々いたと思います。また、新たに主将になった球児も、ちょうど悩みが出てきているところではないでしょうか?
でも、誰もが認める立派な主将たちも実は、「どうしてもキャプテンになりたくてなった!」という人は意外にも少ないんです。自分は向いていないと思いながらも、チームをまとめるために悩み、向き合いやがてチームと共に成長していくといいます。周囲が主将に惹きつけられるのは、その真摯な姿勢に魅力を感じるのかもしれません。
あなたのお気に入りのキャプテンは誰でしょう?
■ ザ・キャプテン!世界を惹きつけた篠原 涼主将
「世界一のキャプテンシー」は次世代へ 篠原 涼
■ 佐々木 柊野前主将が主将たちにわかりやすくポイントをまとめてくれました!
第54回 【宮城県高野連 リーダー研修会・前編】仙台育英・佐々木 柊野前主将が語る「甲子園で得たもの」
■ センバツ準V。石川大会準優勝。社会人野球のMr.キャプテン。激戦区・神奈川で躍進。様々な主将たちの考え方のヒントはこちら!
キャプテン論
【高校野球ドットコム編集部】
ドットコムTwitter
ドットコムfacebook