【ドラフト2014】鈴木 優(都立雪谷)、オリックス9位指名!史上2人目の快挙
鈴木 優(都立雪谷)、オリックス9位指名!史上2人目の快挙
史上2人目の快挙だ。
都立雪谷のエースとして、今夏の東東京大会ベスト8までチームを押し上げた鈴木 優。
最速145キロの真っ直ぐと、落差の大きいフォークを武器にして、注目を集めてきた大型右腕が、23日に行われた「プロ野球ドラフト会議2014」で、オリックスから9位指名を受けた。
都立高から大学、社会人を経由せず、直接プロ入りするのは、投手では9年ぶり2人目の快挙である。(1人目は、05年に中日から指名された都府中工の高江洲)
この日、学校がテスト期間中のため、自宅を記者会見場として、ドラフトの行方を相原健志監督と両親らと共に見守った。
上位指名が終わっても、鈴木の名前は呼ばれず、会場全体に不安がよぎる中、ドラフト開始から約2時間30分が経過したところで、ついにオリックスが鈴木を指名。
その瞬間、会場からは大きな歓声が上がり、鈴木はホッとした表情で目をつむった。相原監督、そして両親と握手を交わした鈴木の目は潤んでいた。
「ホントに不安でしたが、今は選んでいただいた感謝の気持ちでいっぱいです。友人たちも駆けつけてくれた中で、中々名前が呼ばれなくて無理なのかなって思っていたんですけど、(オリックスに)選んでいただいて本当に嬉しいです」
そして、恩師と両親への感謝の思いも語った。
「都立雪谷に入ってから、自分を(捕手から)投手として起用し、指導していただいた相原監督には心から感謝しています。
また、両親にもこの場で『今までありがとう』と伝えられてよかったです。プロの世界では、今まで支えてくださった方に恩返しできる選手に、そして、気持ちで抑えていける投手として、活躍をしていきたいです!」と、力強く話した。
そんな鈴木に対して、相原監督は、
「入学した時から、バネがあって身体能力が高い選手だったので、キャッチャーよりもピッチャーをやらせたいと思って転向させました。それでも、都立校という限られた環境の中でありながら、自分に出来ることを考えて努力していける選手だったので、ここまでの成果が出たんだと思います。プロのステージでは、もっと厳しい世界になりますが、素晴らしい投手になってもらいたいです」と思いを述べた。
また、鈴木の父・亮さんは
「ホッとしています。息子が喜ぶ顔がみられて最高に幸せでした」と話し、母・順子さんも、
「ビックリしました。プロ入り後は、良くても悪くても、それも人生の経験の一つとして、気持ちの強い人間になってほしいです」と笑顔をみせた。
都立校からのプロ入りは、多くの球児たちにとっても励みとなるだろう。今後の鈴木 優のプロの世界での活躍が楽しみだ。