篠崎 康選手 (帝京第五)
寸評
今年の高校生捕手の中でもドラフト候補に挙がる存在として注目される篠崎。千葉ロッテなどで活躍した橋本将さんの従弟である。 攻守ともに総合力の高さは全国クラスで、さらに身体能力測定では全国トップクラスの数字をたたき出しており、そのポテンシャルは超高校級。昨秋は捕手としてエースの岡元健太朗の持ち味を引き出す好リード、打っては県大会で打率.571、四国大会で.500とハイアベレージを記録した打撃を振り返っていきたい。 (打撃) とにかく対応力の高さが光る巧打者。速球に対しても振り負けすることなく引っ張り、さらに変化球に対してもしっかりとボールを呼び込んで打ち返すことができる選手。かなり警戒をされて、相手バッテリーは外角球を投げ込むがそれを待っていたかのように右打ち、内角勝負にいっても打ち返すことができる打撃技術の高さがあり、センバツでもこのスタイルを貫くことができれば、高打率が期待できそうだ。 スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置において背筋を伸ばして構えている。背筋がしっかりと伸びており、バランスが良い構えだ。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、小さく足を上げてタイミングをとる。 トップの動きを見ていくと右腕を真っすぐ引いて、しっかりと空間を取ることができており、そこから右ひじをうまく使って、内回りのスイングでボールを捉えるスイング。手元でうまくボールを呼び込んでスイングすることができており、的確なポイントでボールを捉えることができている。右打ちが上手く、状況によってライト方向へ打ち返して適時打を打つなど、的確な打撃ができている。 (守備) キャッチングを見ると、ストライクゾーンに持っていくキャッチングを心がけている。いわゆる内側に持っていくキャッチングだ。ここぞという場面ではぐっと受け止めて捕球する場面があり、配球・球種によってキャッチングを意識している。ただ腕で捕りに行く傾向があり、ワンバウンド処理にはまだ課題を抱えている。
更新日時:2017.02.05
将来の可能性
捕手でこれほど巧打力が高い選手もいない。捕手だからこそ読みが鋭く、相手バッテリーの読みを超えた打撃ができていて、とても頼もしさを感じる選手だ。キャッチングは安定しており、スローイングを見せる場面は少なかったが、抜群の強肩を持った選手であり、間違いなく選抜では、プロ注目捕手として注目を浴びる存在となりそうだ。
更新日時:2017.02.05
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