良藤 有泰選手 (明徳義塾)
短評
コラムより抜粋(2016年9月7日) タイはサッカーが盛んな国だが、小学校時代、タイに住んでいた良藤もサッカーをやっていた時期があった。良藤の父親がタイのU-18代表監督の青山 功氏と知り合いだったことで、あるとき息子に野球をやらせたい父親が青山氏に頼み込んで、良藤は野球を始めた。そして良藤は小学校4年生の時に、[stadium]甲子園[/stadium]で見た明徳義塾ナインの姿に惹かれて、さらに野球にのめりみ、やがて明徳義塾中に進むことになる。明徳義塾中ではメキメキと実力を付けて、主将を務め、昨年の第8回 BFA U-15アジア選手権に出場を果たし、中学校から国際舞台を知っている野球人である。 そしてそのまま明徳義塾に進んだ良藤。1年夏はベンチ入りすることができなかったが、この夏、タイ代表として出てくれないかという誘いがあった。だがこの大会に出場することになれば、甲子園応援はできない。良藤は「応援しているより自分はプレーをしたかったですし、何より結果を残したかったので」と代表入りを決めた。この決断に馬淵史郎監督は、「ケガだけはするなよ」と送り出してくれた。 今大会は主に1番ショートとして出場。シュアな打撃、フットワークの良い守備でチームを引っ張った。大会を振り返って良藤は、「タイ代表としてプレーさせてもらって、ノビノビと野球を出来ているのでとても楽しいです。普通の高校野球と世界大会は、同じ野球でも色々な意味で違うので、そういった経験を活かして今後は[stadium]甲子園[/stadium]に向けて頑張っていきたいです」と大会の総括と今後へ向けての決意を語ってくれた。 ちなみに明徳義塾では、正捕手として活躍した古賀 優大(関連記事)と仲が良く、「古賀さんは知識が豊富でいろいろなことを教えてくれる素晴らしい先輩です」と慕っている。タイ、明徳義塾では、素晴らしい指導者、仲間、先輩に恵まれた良藤。この経験を活かし、レギュラー争いを勝ち取る。それが今まで育ててくれた方への恩返しとなるはずだ。
更新日時:2016.09.08