青木 勇人 (智辯和歌山)
- 寸評
- 智辯和歌山のサウスポー青木 勇人。昨年から上野山 奨真と共に二枚看板として実績を積み重ねてきた。選抜では上野山が故障で登板できないということで3試合連続先発。昨年よりも成長した姿を見せてくれた。素材として素晴らしいが、高卒プロのタイプではなく、じっくりと力を蓄えてからプロ入りを目指すべき男だろう。
(投球スタイル)
ストレート マックス140キロ
常時130キロ前半~130キロ後半
スライダー 125キロ前後
スクリュー 120キロ前後
チェンジアップ 120キロ前後
昨年から岡田チックの投球フォームをしていたが、さらにその完成度を高めた。以前より腰の落としを緩和し、角度が増した。ストレートのスピードは130キロ後半だが、角度があるので、打ちづらさを感じるストレート。変化球は横滑りするスライダー、スクリュー、チェンジアップ。昨年よりも精度が増して、コンビネーションに組み入れることになった。特にチェンジアップをマスターしたことで横の揺さぶりだけではなく、縦の変化も使えるようになった。
(打者への攻め)
・右打者
ストレートは両サイドへ投げ分けながらスライダー、チェンジアップ、カーブを織り交ぜる配球。昨年はクロスに入るストレートとスライダーのコンビネーションだったが、チェンジアップを織り交ぜるようになった。
・左打者
ストレートは両サイドへ投げ分ける制球力はあり、スライダー、チェンジアップを散らせながら横の揺さぶりと縦の変化を使うことができている。
昨年よりも縦の変化球を取り入れて幅が広がった印象を受ける。ただ投球を細かく見ると高めに浮くことがまだ多く、隙を残す部分が多い。4月1日の履正社戦では一つのミスから大量失点を喫してしまい精神的な脆さを垣間見えた。
(クイックタイム)
クイックは1.2秒台とまずまずのタイム。フィールディングの動きは悪くない。
牽制を見ると打者のしっかりと目配りをしており、上手い牽制をしている。
(投球フォーム)
昨夏から岡田俊哉チックの投球フォームと評した。フォーム自体は大きな変化はないが、だいぶ間を意識し、ゆったりとテークバックに入る。出所の見難さ・角度を重視したフォームであり、実戦的。完成度は高まり、だんだん自分のモノに馴染みつつある。 - 将来の可能性
- 昨夏よりも成長を示しており、投球術はもちろん、投手としての器が大きくなったことにより投球の幅が広がったと考えられる。投手の力量はもちろん、上背もあって素材としては光るものを感じさせる。
日本は左投手優位の世界なので素材の良さを評価してリストアップする球団は考えられるが、個人的には大学・社会人でしっかりと肉付けしてからも遅くはないだろう。素質は確かなものはあるし、着実に実力を伸ばしてきた姿勢も買いだ。まだ投球において甘さが見られるし、彼より完成度の高い投球をしていた岡田俊哉が二軍で苦しんでいる姿をみるとまだプロは遠いように感じる。素材は確かなものがあるので、大学・社会人でじっくりと体を鍛えこんでからスキルアップしてからも遅くないだろう。 - 情報提供・文:2011.06.10 河嶋 宗一




さすがですね。
ただ、左脚が早く着地し、体が前に出ない状態でボールをリリースする為球もちが少し短いのが気になるが、左からの140キロはそれでも魅力的である。
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