植草 祐太選手 (桐光学園)

植草 祐太

球歴:桐光学園

都道府県:神奈川

ポジション:外野手

投打:右 / 右

身長:176.0 cm

体重:74.0 kg

学年:卒業

寸評

 体はけして大きくないのですが、ガッチリした体格で勝負強い打撃を魅せる2年生4番。どの方向にもはじき返せる広角打者で、勝負どころでの打撃に期待が高まります。 (第一印象)  打席での集中力の高さには、2年生ながら目を見張るものがあります。バランスの取れた構えから、適度な緊張感を保ちながらも、リラックスして打席に立てる精神力の持ち主。 (守備・走塁面)   守備・走塁に関しては、正直よくわからない部分が多かったです。背番号9をつけながら、甲子園では左翼手として出場。特に甲子園初戦の今治西戦では、松井裕樹投手の22奪三振という離れ業のため打球も飛んできませんでした。今後一年追いかけてみて、守備・地 肩など、その詳細を把握して行きたいと思います。   一塁までの塁間は、私の計測した打席で4.8秒前後。これを左打者に換算しても4.55秒前後と、高校生としても遅い部類。実際4番打者ということもありますが、神奈川予選の7試合では盗塁はありませんでした。少なくても、足を売りにするプレースタイルではないようです。 (打撃内容)  冒頭にも述べたように、広角に打ち分ける勝負強い打撃が持ち味。打球も非常に鋭く、スイングに強さを感じます。早めに始動する選手なので、現時点ではアベレージ打者の傾向が強い打撃をしています。 <長所>  始動~着地までの「間」がとれており、速球でも変化球でも合わせやすいスイング。踏み込んだ足元も、インパクトの際には我慢できているようで、右方向にも鋭い当たりを放てます。  早めに打撃の準備である「トップ」を作っており、真上からミートポイントまで振り下ろします。そのためボールを捉えるまでに、ほとんどロスはありません。インパクト後も、バットのヘッドを立てて非常に鋭いスイングで振りぬきます。スイング自体はコンパクトで、打球は強烈でも無駄のないスイングを心がけており、見た目以上に長打よりも単打ではじきかえす打撃を重視しているようです。 <課題>  技術的には、ほとんどいじるところはありません。ただ4番打者として、守備・走力のアピール度に欠けるプレースタイルとなると、もう少し長打が求められるかもしれません。そういった中、どうやってその期待に応えてゆくのか注目されます。
更新日時:2012.09.06

将来の可能性

 技術的にも精神的にも、2年生としては完成度の極めて高い選手。そんな中自分の色を出し、いかに存在感を示して行けるのかが今後の課題ではないのでしょうか。すでにその打撃は、全国レベルでも通用するものであることを証明。この夏の経験を今後に活かすことができるのか、意識の高い選手だけに楽しみです。2013年度の、神奈川を代表する強打者として、その成長に期待せずにはいられません。
更新日時:2012.09.06

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