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- 2011年第17回MBC旗争奪選抜1年生大会
- 樟南vs鹿児島実

山下(樟南)
「らしさ」発揮、自信になった勝利・樟南
樟南と鹿児島実。鹿児島の高校球界を長年けん引する2強が、第6回大会以来11年ぶりに決勝で激突した。樟南にも、鹿児島実にも、野球に長年培われた「らしさ」がある。決勝は樟南が攻守で随所に「らしさ」を発揮し、8年ぶり6回目の「1年生覇者」に輝いた。
何より勝利の原動力になったのは先発左腕・山下敦大の好投だ。強打の鹿実打線を八回まで散発4安打に封じ、三塁を踏ませなかった。身長166センチ、直球の最速は130キロに届かない。一見するとどこにでもいそうな左腕だが、投球術は1年生のレベルをはるかに超え、見応えがあった。
左打者が6人並ぶ鹿実打線に対して、生命線にしたのは内角低めを攻めるボール。「鹿児島実の左打者は(内角を)当たりにくるから、そこを思い切り攻めた」と山下。例えば四回に先頭の鹿児島実の最要注意打者、3番・福永泰志にはボールになる変化球から入って、2球目は思い切って内角低めの直球でストライクを取った。
勝負球を見送った福永の焦りを見透かしたように、3球目は同じところに2球目よりもスピードを抜いた直球で二ゴロに打ち取る。「打ちたい気持ちが強すぎて突っ込んでしまった。こちらの狙いをことごとくバッテリーに読まれていた」と福永は悔しがる。続く4番・横田はボール2つから入って、変化球でカウントを稼ぎ、内角低めの変化球で空振り三振。5番・矢野には死球を与えたが、6番・大迫は追い込まれてから打ち気にはやっているところを、けん制球で間合いを外し、力のある内角球で一ゴロに打ち取った。山之口和也監督は「的を絞らせない投球が彼の持ち味。最後まで自分のペースで投げてくれた」と背番号10の好投を称えた。
攻撃では「思い切りの良さ」が功を奏した。
初回、先頭の池田がヒットで出て、2番・島田貴仁のサインはセオリー通りの送りバントだったが、三塁手がバントを決めつけて不用意に前進してくる裏をかき、強打でレフト前に運んだ。「サインはバントだったけどああいうプレーは練習でもやったことがあったから思い切り行きました」と島田。山之口監督も「みすみすアウトをやることはない。良い判断をしてくれた」。3番・今田は絶妙のセーフティーバントを決めて満塁。この回はエラーによる1点しか入れられなかったが、樟南はこの攻撃で「行ける」手ごたえをつかみ、鹿児島実は「浮足立ってしまって、こちらがやろうと思っていた攻撃をやられてしまった」(宮下正一監督)。


































