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- 2011年春の大会 平成23年度春季香川県大会
- 丸亀城西vs大手前高松

主将・高橋大斗(大手前高松)
“新鋭校がぶち当たった「壁」”
昨夏、香川県大会序盤の主役は大手前高松であった。
47年ぶりの硬式野球部復帰戦では、いきなり左腕・西本拓哉(当時1年)がノーヒットノーラン(7回参考)を達成。
続く3回戦ではシード校・丸亀城西にコールドで敗れたものの、部員13人のうち12人が1・2年という布陣は、秋以降の活躍を確信させるものであった。
ところが、新チームで迎えた秋季大会では初戦で高松中央に3対4と競り負け。
11人で参加した1年生大会では2勝をあげ、高松商にも2対3と善戦するなど復調の兆しを見せた彼らだが、この試合では「今日は(捕手・主将の)大川(拓磨)がインフルエンザにかかってしまった中で、香川(周平・3年)がよくフォローしてくれたし、菅(将貴)もよく投げてくれたが、相手のミスにも助けられた」と丸亀城西・橋野純監督が評した通りの展開になった。
4回に2点を失うと、5・7回にはエラーが直接失点につながるなど「収穫だったのは3人の投手が春の県大会を経験できたことだけ」(山下裕監督)という悪循環に。
「これまで競争がなかった」指揮官の懸念が一気に露呈した形で、大手前高松は昨夏と同じ相手にコールド負けを喫したのであった。
試合後は、無言のまま肩を落として引き上げる選手たち。
そして「何とかしたいところで、できないのは力のなさ」と語った高橋大斗キャプテン(3年)の目からは、悔しさを表す涙がとめどなく流れていた。
「4月からは19人の新入生が加わる予定なので、競争によってチームに化学変化が起こると思う」と山下監督。
はたして今後、新鋭校が必ずぶつかる壁の存在を知った大手前高松は、どのようにして壁を破っていくのか?
今は高橋が流した涙の先に、選手としてそして人間としての成長がなされることを切に祈りたい。
(文=寺下 友徳)
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