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第27回 東京ヤクルトスワローズ 宮本選手2009年01月17日
第27回(後編)独占インタビューは東京ヤクルトスワローズの宮本選手です。
WBC・北京オリンピックのキャプテンも務めるなど国際経験も豊富の日本を代表する選手に今回は野球に対する取り組み方、意識の持ち方を中心にお話を伺ってきました。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
チームワークについて02
スタッフ(以下「ス」) また人ってそういうきれいな部分と同時にぎゃくに負けてほしいと部分もあると思います。負けず嫌いの選手なんかはライバルが出てる試合は負けてほしいという気持ちもあると思います。
宮本選手(以下「宮」) あると思いますよ。
ス ただ負けてほしいと思っているのにそういう事を言うこと自体が非国民みたいな感じがあるじゃないですか。
宮 だからそれを反発すればよいのではないですか?まずは自分がチャンスを掴める努力をする。しないで思うのは論外ですが、自分もしっかり努力して、でもチャンスをもらえなかった場合、まずは自分の努力が足りなかったとまずはしっかりと認めた上で、次にチャンスをもらえるように、(ライバルに)チャンス掴むなよ、掴むなよって思う気持ちはあって当然だと思いますね。
ス 宮本選手も高校時代はそういう気持ちでやっていたのですか?
宮 実際にプロに入った最初の頃はそうでしたよ。同じポジションの人間にはチャンス掴むな掴むなと正直に思っていましたね。若い選手にも言うのですが、レギュラーでない選手にはまずは自分が実力を付ける事を考えろと。その中で試合にでた時はサイン通りに動かなければならないし、チームが勝つために努力をしなくてはならない。まあ、自分の生活もあるだろうし、レギュラーになる過程の中で多少は自分勝手なプレーも仕方ない部分はあるのですが。
一方、バリバリのレギュラー。例えばうちだと僕とか青木とかは。これは絶対にチーム優先で動かなければならない。なぜなら、よっぽど調子が悪くても外されないですから。そういう選手は絶対にチーム優先でやらなくてはならない。
ス 確かに、それが正直なところだと思うんですよ。でも高校生だとそう思う事が間違っていると思ってしまう子もいるのではないかな〜と思うんですよね。
宮 僕は、そこは間違っていないと思います。ただ努力もしないでそう思うのは間違いですね。
ス そうですね。あたりまえだけど野球は9人しか試合に出れない。控え選手の方が圧倒的に多い。
宮 そうですね。控え選手がお人良しでは駄目ですね。試合に出た時にはチームの為にプレイしなければなりませんが、その前の段階でチームの為にチームの為では駄目です。そこは自分を出さないとつかめる物もつかめなくなりますからね。僕もライバルだと思う選手よりも先にノックを受けたりしていましたしね。ベンチにいても打つな、打つな、と思っていたし。
ス そうでないと上には行けないですよね。
宮 そうですね。自分で100%、120%チャンスをもらえる為の努力をしているかどうかがまずは大事なわけで、それをちゃんと自分の中でできていると思えば自然とそういう気持ちになると思うんですよね。そういった準備もせずにそう思うのは間違い。自分は努力を怠って楽をしているのですからね。
ス その先にチームワークがあるんですね。みんなの為にという思いやりの気持ちが。
宮 幸い僕は若い段階で監督さんにそういう話を聞くことができたので。それを伝えているつもりではあるんですけどね。ま、本人がどう思ってやるかはまた別問題なので。
ス たぶん宮本さんはきっと自分が苦しんでも相手を楽な立場に置いてやりたいと思うのでは。
宮 試合の時はそうですね。ま、チーム全体の時もそうですけど。ま、今回はオリンピックでも負けましたけれども、はっきりいって選手の中では僕の責任です。そういうものをかぶる覚悟をもってやっているので。試合だけでなくそれ以外でもキャプテンという立場ですし、自分が苦しんでも相手を楽な立場においてやりたいと思いますね。それがチームの為にもプラスになりますしね。
ただ(そういう考えは)僕が生き残るにはせざるを得なかったというのもあります。圧倒的な力があったわけではないのでね。チームの為にどれぐらい動けるかというのが、僕が生き残れるポイントだったので自然とそういう考えになりました。これが本当に力のある人がそう考えるかと思うと中々そう考えないかもしれません。
ス プロに入るような選手はアマチュア時代はみんなずば抜けていますからその転換というのが難しいのかもしれませんね。
宮 だから、そこで変化できない選手は通用しないですね。特に顕著なのが外国人選手なんかそうですよ。俺はこのスタイルでここまで来たからこれでやるというのはやっぱり駄目ですね。なんとか日本のスタイルを学ぼうとした選手が成功していますよね。典型なのがラミレスですね。日本のスタイルを学ぼうと努力した選手ですね。



