第56回 漫画家 寺嶋裕二先生2010年08月11日

印刷する この記事をYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加   

高校時代の経験

――寺嶋先生の母校の高校で高2の時にベスト4。県内では注目されていたのでは?

寺嶋 いえ、めちゃくちゃ弱かったので、ミラクル善一と呼ばれていました。
練習試合で僕ら2勝しかしていない。そのチームがベスト4までいきました。
その体験は今の漫画にだいぶ活かされていますね。
初戦で優勝候補に勝利。そして波に乗りました。
強いチームでも負ける。僕が高校時代に体験したことです。
相手が焦ってきていることが分かるんです。焦りが普段のプレーもできなくさせる。
それはプレーしていて不思議な感覚でしたね。
一方で僕らは100%勝てると思っていないから、悔いだけはないようにやろうとみんながやっている。そこに気負いがなかったですね。だから、あれ?あれ?という感覚で。

――高校野球は強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強い。

寺嶋 そういう意味で僕は予選の準決勝、準々決勝あたりが一番好きですね。どちら目指している所は一緒で、譲れない戦い。でも勝敗がある。
甲子園より全然面白い。

――負けられないプレッシャーははるかに大きいかもしれません。

寺嶋 何が勝敗を分けるのかは分かりませんが、両チームとも気持ちが伝わってくるんですよね。

甲子園のイメージ

――では、先生にとって甲子園とは

寺嶋 「お祭り」です。予選のおまけです。野球をどれだけ楽しむことができるのか?
予選と違い意味合いはだいぶ違うのではと思いますね。
ある地域の決勝戦で勝ったチームの監督の方がインタビューで「ホッとしました」と言っているのを聞いて、まさにそうだと。そのコメントを聞いてすごく分かりますよね。
嬉しいというより、良かった、こいつらを甲子園に連れていけた、という気持ち。
そういうチームが集まってきているので純粋に野球を楽しんでほしいです。

球児にメッセージ

寺嶋 「ダイヤのA」は恋愛物がないですよね。それは僕の高校時代を表しています。
うちの監督が言っていたのは、「彼女なんていうのは大学に入ればいつでもできるのだから今のうちにやっておけよ」というのが自分の中でひっかっかっていてね。(笑)
こんなに野球に打ち込める時期は人生の中でも今しかない貴重な時間なので、思う存分とことんやってほしいです。


2年前の思い出インタビュー
寺嶋裕二先生インタビュー(2008/09/23)

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

寺嶋裕二さん
  • 出身地:香川県
  • 出身校:善通寺一
  • ポジション:高三時はクリーンアップで活躍。
  • H11年読み切り野球漫画「メンバー」が第62回マガジン新人漫画賞にて佳作を受賞。
    マガシンFRESHに掲載されデビュー。
    H14年マガジンSPECIALにてテニス漫画「GIANT STEP」の連載を開始。
    H15年「橋の下のバットマン」とH17年「幻の甲子園」(野球ドキュメント漫画)の読み切り掲載を経て、H18年5月より野球漫画「ダイヤのA」を連載中。
    H19年「ダイヤのA」で第53回小学館漫画賞少年向け部門受賞。
    H22年「ダイヤのA」で第34回講談社漫画賞少年部門を受賞。
【関連記事】
第73回 出動!球児に聞き隊!【好きな野球漫画は?】【野球総合研究所】
第67回 出動!球児に聞き隊!【好きなテレビ番組は?】【野球総合研究所】
第20回 漫画家 寺嶋裕二先生 【2008年インタビュー】
善通寺一 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー