第656回 中川 卓也(大阪桐蔭)「強い決意」で「センバツ連覇」に挑戦する2018年03月09日

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【目次】
[1]無我夢中での選抜V「気づき」を与えた仙台育英戦
[2]「神宮大会敗戦」で気づいたチームの弱さ
[2]「注目」を力に変え、何としても「センバツ連覇」


 3月23日に開幕する「第90回記念選抜高等学校大会」。出場36校中、ただ1校権利を持つ「センバツ連覇」を目指して戦うのが大阪桐蔭である。昨年の主力選手の多くは今年も健在。ドラフト候補としてもNPBのスカウトから熱い視線を注がれている。そこで高校野球ドットコムはその注目選手たちを独占徹底紹介。第3回で取り上げるのは中川 卓也三塁手である。

 一発を打つ長打力と逆方向へ長打を打てる巧打力を兼ね備え、中学時代を含めて内野4ポジションを守れる器用さを武器に、大阪桐蔭では1年秋からレギュラーの座を獲得しセンバツ優勝を経験。新チームでは主将として逸材集団をまとめる中川。今回は入学からこれまでの道のりや、自身が取り組んでいる主将としての振る舞い、課題について語っていただいた。

無我夢中での選抜V「気づき」を与えた仙台育英戦


先頭に立ってランニングを行う中川卓也選手(大阪桐蔭)

―― 大阪市立長吉中中時代は大阪福島シニアに所属していた中川選手。大阪桐蔭に進むきっかけをまず教えてください。

中川卓也選手(以下、中川): 兄(優さん・大阪体育大)がいる八戸学院光星も1つの候補だったんですが、「激戦区・大阪」で甲子園に行くことが僕の中で価値があることだと思い、大阪桐蔭を選択しました。

――  実際に大阪桐蔭へ進んでみていかがでしたか。

中川: 入学してから1か月もたたないうちに、Aチームのフリー打撃・ノックへ入れていただいたのですが、上級生の皆さんのレベルの高さに、入学当初持っていた自信はあっという間に崩れた記憶があります。なので、とにかく必死にくらいついていくしかなかった。がむしゃらに練習に取り組みました。

――   そういう中で1年秋も引き続き試合に出場するようになった中川選手ですが、秋季大会ではケガがあったんですよね?

中川: そうです。大阪府大会では、ケガでプレーできませんでした。夏の大阪大会でも僕とAチームで帯同していた藤原 恭大根尾 昂が活躍していたことで、余計に自分に対する悔しさが増しました。

――  近畿大会ではケガから復帰し、初戦の龍谷大平安戦(京都)で本塁打。3試合で11打数5安打と活躍を見せた大会となりました。

中川: 久しぶりの実戦でフォームの感覚も忘れていたんですけど、思い切って振っていくことだけを心掛けたら、よい結果として表れてくれました。

――  逆にそういう心境で打てたことは中川選手にとって発見になりましたか?

中川: そうですね。今まで自分は、フォームのことを考えすぎていたところがあったんです。スイング軌道、タイミング、インパクトなど…。いろいろなことを考えていたのですがあの時はそういうことを考えず、無意識になったことが良い結果として出たと思いますし、今も心掛けていることです。

――  そして昨年センバツ。自身にとって初めての甲子園は振り返ってみてどうでしたか?

中川: 最初は足が震えるくらい緊張しました。

――  結果は優勝。あの瞬間を思い出して語っていただければと思います。

中川: 本当に嬉しかったですし、もう一度、3年生の方と夏も優勝したいと思う気持ちになりましたし、また自分の代でも春、夏の甲子園優勝をしたいと心の中で決めました。

――   甲子園春夏連覇を目指した夏。ご自身のパフォーマンスは振り返っていかがでしたか。

中川: 自分の悪い癖である「フォーム」を気にしすぎる癖が出てしまいました。本当に結果を出したいばかり、自分の打撃を見失っていたと思います。

―― あえて、甲子園3回戦の仙台育英戦について聞きます。何度も聞かれたことだと思いますが、ベースの踏み忘れからサヨナラ負け。これを新チームにどう生かそうと思ったのか。教えてください。

中川: あの時は試合終盤で焦っていたのはありますし、内外野との連携がとれておらず「100%の確認」ができていませんでした。99%の確認でも、1%が怠っていれば、致命傷となることを学んだ試合でした。新チームでは、ベースを踏んだのか、ポジショニングの確認など、100%の確認を行うことをチームで徹底させています。

【次のページ】 「神宮大会敗戦」で気づいたチームの弱さ

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プロフィール

中川 卓也
中川卓也(なかがわ・たくや)
  • ポジション:内野手
  • 身長:175センチ75キロ
  • タイプ:右投げ左打ち
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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