第604回 西巻 賢二(仙台育英)「宮城での6年間は最高だった。憧れるような選手になりたい」2017年10月26日

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【目次】
[1]『自分のことで悩むんだったら、もっとチームのことで悩め』
[2]機敏さを出して確実性のあるバッティングへ


『自分のことで悩むんだったら、もっとチームのことで悩め』

――現在の心境は。

西巻 賢二選手(以下、西巻):甲子園、日本代表が終わってから長かったように感じます。

――高校3年間を振り返ってみるとどうですか。1年夏の甲子園準優勝。2年秋からはキャプテンとしてチームをけん引し、秋、春と東北大会優勝。センバツ、選手権と2季連続で甲子園も戦いました。

西巻:高校に入学して、いきなり夏の甲子園決勝という舞台に行って、準優勝できたという経験は大きいです。あまり負けを知らずに新チームになり、心のどこかにセンバツは大丈夫だろうという気持ちがあったので、東北大会準々決勝で負けた時は実感がありませんでした。あとは夏しかないと強い気持ちで挑み、(準決勝の)東北戦を迎えました。その時は負けることはない、負けることはないと言い聞かせて試合をしていましたが、結局、サヨナラ負けし、あの時は頭が真っ白になりました。甲子園の決勝まで行ったことも経験し、一度も甲子園に行けなかった年も経験した。今だから言えることですが、どちらの代も経験できたことは大きかったなと思います。その2つを踏まえて、自分たちの代はキャプテンとしてチームのことを考えられたかなと思っています。

――キャプテンとして佐々木順一朗監督から言われて印象に残っていることは何ですか。

西巻:思うように結果が出ないことがあったんですけど、そういう時に自分の結果は二の次だということを一番、言われました。『自分のことで悩むんだったら、もっとチームのことで悩め』と言ってもらって、それが一番、キャプテンになってから心に残っている言葉です。

――ベクトルを他に向けられた。

西巻:自分のことだけでなく、周りのことを考えるようになってから、そんなに自分の結果で悩むことがなくなりました。考えすぎることがなくなり、気持ちが楽になりました。みんなも自分のことを支えてくれて、そのことも感じることができました。

――2年生の春頃は攻守に不調でした。

西巻:とんでもなかったですね。打球が来たら捕れない。打席に立ったら打てる気がしない。これまでの野球人生で最大のスランプでした。

――今、思うと、あの時期はあってよかったと思いますか。

西巻:もちろん、よかったです。強くなれました。このまま夏を迎えたらチームに迷惑しかかけないなという結果だったので、もう一度、基本に戻ることができたと思います。守備もバッティングも基本的なところから見つめ直しました。

――よかったことも悪かったことも経験した西巻選手は福島・会津若松市の出身。中学から仙台育英の秀光中に進み、宮城で6年間を過ごしました。仙台育英学園はどんな存在ですか。

西巻:最高(笑)。本当に良かったですね、ここに来て。父の知人から秀光中を紹介され、小学生の時に練習を体験したのですが、最初はトレーニングがきつくて。でも、2回目に来た時の紅白戦が楽しかったんです。秀光中ではいろんなことを学んだ3年間でした。特に野球に対する考え方を学びました。ただ打って、守って、走ってではなく、野球というスポーツに対して、いろんなことを追求しまし、野球を深く学び、考えた3年間でした。高校でも先生(佐々木監督)からいろんな言葉をもらいました。ここまでやれたのも、一番は両親の支えが大きかったと思います。宮城と会津(約160キロ)を何度も行き来してくれて。それが6年間ですからね。小学生の時も会津からいわき(約130キロ)のチームに通っていたので。

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プロフィール

西巻 賢二
西巻 賢二(にしまき・けんじ)
  • ポジション:遊撃手
  • 身長:168センチ73キロ
  • タイプ:右投げ右打ち
  • ■選手名鑑
    西巻 賢二
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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