第565回 徳山壮磨(大阪桐蔭) 「選抜優勝投手を支える微調整術」2017年09月02日

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【目次】
[1]ピンチの時ほど冷静になることに努めている
[2]徳山が明かした微調整法とは


 ついに始まった第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ。日本代表はメキシコ代表と対戦。そのメキシコ代表に7回1失点の好投を見せたのが、大阪桐蔭のエース・徳山 壮磨である。試合後、「勢いをつけるピッチングができた」と笑顔を見せる徳山。徳山のウリである実戦力の高さ。その内側について迫った。

ピンチの時ほど冷静になることに努めている

徳山壮磨(大阪桐蔭)

 本当に強い精神力の持ち主である。夏、徳山が投げる試合はいつも強力打線が外当てだった。大阪大会では、履正社大冠。甲子園では智辯和歌山。そしてメキシコも、一発を秘めた強力打線。そういう打線に対しても最少失点で抑えて、勝利に貢献してきた。

 徳山で特に光るのが、ピンチの場面でのピッチング。何度も潜り抜けたピッチングこそ甲子園通算7勝の原動力となったが、それはメキシコ戦でも変わらなかった。徳山が心がけているのは、ピンチの時ほど冷静になること。
「ピンチだと思ったら、力が入って、自分のマックスのパフォーマンスができないと思うので、そこは力を抜いて、中村君のミットを目がけて、投げ込んでいきました」
その粘り強さを発揮されたのは4回裏と5回裏。4回裏、一死一塁から6番MACIELに左越え二塁打を打たれ、一死二、三塁のピンチ。それでも強気のピッチング。7番GONZALEZを投ゴロに打ち取り、8番MANZANAREZに死球を与えて、9番MENDOZAにも死球を与え、1点を失ったが、1番PEREZをストレートで投ゴロに打ち取った。この回を振り返って、徳山が球持ちが浅くなっていることに気づいた。

「ボールが滑りやすく、マウンドも硬く、投げづらかったです。4回終わってボールが抜けていたので、球もちを長くすることを決めました」

 球持ちを長くすることを意識した徳山。この日は135キロ前後と突出して速くはなかったが、それでも5回裏から回転数が高いストレートを投げ込んだ。抜け球が少なく、捕手・中村 奨成の話し合いでインコースを中心に攻めて、この回は無失点。さらに5番OSORIOを初球、内角ストレートを投げこみ、バットを折っての遊ゴロ。6回以降も、メキシコ打者の懐をえぐる内角ストレートで、7回1失点、95球の熱投でマウンドを降りた。

【次のページ】 徳山が明かした微調整法とは

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プロフィール

徳山壮磨(大阪桐蔭)
徳山 壮磨(とくやま・そうま)
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • ■選手名鑑
    徳山 壮磨
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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