第554回 ニューバランス・スパイク商品企画担当者が語る「今、プレーヤーが求めるのは履き心地抜群のスパイクだ!」2017年07月04日

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【目次】
[1]スニーカーのような履き心地で使えるスパイク
[2]アメリカのプロ選手と同じものが履けるスパイク
[3]必見!意外と知られていないスパイクのサイズの合わせ方!

 現在、アメリカのプロ選手の約3割が着用しているニューバランスのスパイク。近年では、日本のプロ野球界でもニューバランスを履いてプレーする選手も多くなった。そんなニューバランスのスパイクを手掛けるのが商品企画担当者の石橋 辰典氏だ。

 ニューバランスのスパイクのこだわりは「履き心地」。今回は石橋氏に「履き心地」についてこだわる理由、開発に至るまでの背景、スパイクの手入れ法、スパイクを使用するための注意点などを丁寧に教えていただいた。

 そしてニューバランスのスパイクを着用し、日米通算2000本安打を達成した青木 宣親選手のエピソードにも注目!

スニーカーのような履き心地で使えるスパイク

ニューバランス・商品企画担当 石橋 辰典さん

――まずニューバランスのスパイクづくりが始まった経緯を教えてください

石橋辰典さん(以下、石橋):ニューバランスはアメリカで矯正靴の製造メーカーから始まり、1970年代からはランニングシューズの開発をするようになりました。今はグローバルスポーツブランドとして色々なカテゴリーで商品を展開しています。その中でアメリカのメジャースポーツであるベースボールに取り組むことは「使命」でした。世界のトップ3のアスレチックブランドになろうとしているときに必要なカテゴリーということで始まりました。

――その中で、スパイクづくりで大事にしていることは何ですか?

石橋:ニューバランスベースボールの商品は最初にアメリカで開発・販売されました。アメリカでスパイクを作る上で履き心地というところをまず求められました。ランニングシューズ、スニーカーのような履き心地でスパイクを試合に使いたいと。そこから作り上げられた商品なので、履き心地という部分は大事にしています。

――なかなか履き心地に特化したスパイクはないですよね

石橋:最初はボストン・レッドソックスのダスティン・ペドロイヤ選手(2016年シーズンまで1683安打を記録している巧打者)が、スパイクに対して求めてきたのが履き心地でした。逆に言うと、今までスニーカーのような履き心地でプレーできるスパイクがありませんでした。この履き心地を実現できるのはニューバランスだけだなと思い、そのペドロイア選手の要望を形にしたのがうちのスパイクになっています。

――青木宣親選手もニューバランスのスパイクを使っていますが、青木選手のエピソードを教えてください。

石橋:私は青木選手とお話させていただいたことがあるのですが、物へのこだわりがとても強い選手でした。どうしてもバットやグラブにこだわりがあっても足元には意識がいかない選手が多いですですが、青木選手は違っていて、シューズを含めて用具への思い入れがすごく高く、私もとても刺激を受けましたね。

――やはり道具へのこだわりを持つことが大事なんですね

石橋:もちろん道具にこだわりを持つ事は大事だと思います。一般的にですが、自分のプレーをする上で足元への関心は低い傾向にあるように思います。そこを高めることによって自分のパフォーマンスを最大限発揮できるようになると思います。

――そのスパイクを作る上で苦労したことはありますか?

石橋:ニューバランスベースボールの商品は基本的にアメリカの野球に合わせた商品として開発されてきます。それを日本の選手たち、高校球児たちの足やプレーに合わせたものにするのはいろいろ苦労しました。どうしたら日本人の足にフィットできるか、フィット性を高められるか、色々と大変ですけど、逆に楽しみにもなっています。

 その中で、大胆な言い方をしちゃうと、日本の野球界を変えたいとも思っているんですよね。今までにない商品、アメリカから生まれた商品を日本の野球市場でしっかり履いてもらいたい、そして感じてもらいたいという思いは強いです。

【次のページ】 アメリカのプロ選手と同じものが履けるスパイク

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プロフィール

石橋 辰典
石橋 辰典(いしばし・たつのり)
  • ニューバランス 商品企画担当
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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