第511回 熊本工業高等学校 山口 翔選手「フォームと速球のこだわりは誰にも負けない」2017年03月19日

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【目次】
[1]進化をもたらした1年冬のトレーニング
[2]140キロ後半の速球を投げられた時の感覚は今までと全く違う
[3]強打者と対戦することは心待ちにしていた

140キロ後半の速球を投げられた時の感覚は今までと全く違う

山口 翔選手(熊本工)

 夏の大会が終わると、山口は灼熱の太陽の下で、冬の練習と同じようなトレーニングを続けた。走り込み、筋力トレーニング、体幹トレーニング。そして、投球練習の頻度も増やし、多い時は1日200球投げることもあった。
「トレーニング、投球練習ともに、充実とした練習ができました」この取り組みが実を結び、秋季県大会文徳戦で、最速149キロを計測。

 その後の試合でも、140キロ後半の速球を投げ込み続けた。球速アップの要因はフォームが確立したことだ。特に気をつけているのは体重移動だという。
「僕は体重移動を大事にしていて、左足を上げた時、体重移動を始めるまで、右の股関節に力を溜めます。そこから踏み出して、投げる瞬間、その溜めた力を左の股関節にもっていく。股関節の回旋運動がしっかり出来るようになったこと。またこれまで股関節や体幹を鍛えるメニューを行ったことで、力強い踏み出しができるようになりました」

 さらに、リリースも良くなった。ボールに指がかかった時は、周囲から「リリースした時の音が聞こえる」と言われるまでになった。
「140キロ前半の速球しか投げられなかった時と、140キロ後半の速球を投げられた時の手ごたえは全く違います。左足を踏み出した時の体重のかかり具合、リリースした時の指のかかり具合、フォームの全体的な安定性。自分の中で、速いストレートを投げられるフォームの感覚が少しずつ分かってきたんです」

 自分の動きを理解して、山口は微調整する術も習得した。県大会を勝ち抜いて、臨んだ九州大会
 山口自身、調子が上がらない中での投球で、初戦の美来工科戦では、延長13回を投げ抜いたが、11安打、5失点。準々決勝佐賀商戦では、10四死球。それでも2失点完投。当時の苦しい投球をこう振り返る。

「自分のフォームで投げられない苦しさはありましたが、それでも、リズムを変えたり、配球を変えたりしながら粘り強く勝てたことは自信になりました」
 そして、準決勝東海大福岡戦では、試合には敗れたが、2失点、無四球、8奪三振とそれまでの2試合とは別人の投球をみせる。

「この試合では自分のフォームで投げることができて、完全に復調しました」と笑顔を見せる山口。エースとして粘り強いピッチングで九州大会ベスト4。10年ぶりの選抜出場へチームを導いた。

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プロフィール

山口翔
山口 翔(やまぐち・しょう)
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:180センチ75キロ
  • ■選手名鑑
    山口 翔
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