第509回 バトルスタディーズ第100回記念対談!  なきぼくろ先生×芹 玲那さん(公式レポーター)第4回「楽しむために「自分で」努力する」2017年03月11日

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【目次】
[1]「楽しむ材料」を見つけて、自主練習で伸ばす
[2]「声だし」「攻守交替」でも解るチームの強さ
[3]自分を逆算して頂点を狙おう!

 最終回の第4回では「試合で楽しむ」当時のPL学園を支える自主練習を紹介。そして、なきぼくろ先生から高校球児へのメッセージもあります!

■第1回から読みたい方は以下をクリック!
第1回「バルスタディ」の秘密
第2回「なきぼくろ先生」のPL学園時代披露その1!
第3回「なきぼくろ先生」のPL学園時代披露その2!

「楽しむ材料」を見つけて、自主練習で伸ばす

なきぼくろ先生

芹 玲那さん(以下、芹):先生の同級生には狩野くんのように試合を楽しむキャラクターはいましたか?

なきぼくろ先生(以下、なきぼくろ):試合のときだけは楽しかったです。当時、コーチからも言われていたんですよ。「練習で笑うことはないよ。笑いたければ試合で笑え」と。練習のときはヒイヒイ言いながら、泣きながらやっていた反面、試合のときは楽しいですし、発表会という感覚でした。あんだけキツイ練習をして、そしてPL学園のユニフォームを着れるわけですから、勝てると本当に嬉しかったですね。

芹:漫画の中ではがむしゃらにやっているキャラクターの姿が多いのですが、それは先生が「選手たちはこうあってほしい」というメッセージが込められているんですね。

なきぼくろ:そうです。

芹:見る側からすると、やはり一生懸命、やっている人は応援したくなりますし、心を打たれます。私はテニス部出身で、楽しくなくなった時、練習に行くのも嫌になったこともありましたけど、ただ野球部のようにそこまで厳しくなかった。やっぱりあの厳しい環境を耐えられる人ってすごいなと思います。

なきぼくろ:要は厳しい環境でも「楽しむためにどうするか」なんです。僕自身はそこまで打てる選手ではなかったので「どうやったら楽しめるか?」を考えました。結果、チームメイトの中で一番長けたものを作ることに決まったので、僕がしていた2番打者に求められる役割のバントを完璧に決める。そして守備では一番守備範囲が広い選手になろうと思いました。そうなると守っている時が楽しくなりますし、バントする場面になると楽しくなるんです。「任せとけ」の心境ですね。

芹:プレッシャーはなかったんですね!

なきぼくろ:なかったですね。絶対にバントで送らないといけない場面で楽しい気持ちになるんですよね。逆に打つ時になったら「打てないかもしれない」と焦るんですけど(笑)。だから信頼を得られるように、ひたすら練習ではバントをしていました。自主練習も含めて。

芹:私的には意外です!PL学園では自主練習もやるんですか?

なきぼくろ:PLの場合は最上級生だけが参加できる自主練習時間の方が長かったです。全体練習はコンパクト。アップ、キャッチボール、バッティング、ノック、ランニングと基本的なことだけ。でも、そこで課題が見つかるんです。たとえば外野ノックで2~3回しか守る機会がなかったとします。でも、その3回のうち1回ミスって2回決めたとしても、1個ミスったのを頭の中に入れる。そうすると「自主練習したい!」という気持ちになってくるんです。

芹:練習中から自主練習をイメージすることが大事なんですね!

なきぼくろ:全体練習は発表会みたいなもの。自主練習が「練習」なんです。各自で自主練習をして、翌日の全体練習でコーチや監督に「僕はここまでできるようになりましたと見てください」という気持ちでやる。発表会なんです。それが試合のメンバーを決めるのにつながっていくんですよ。

 

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プロフィール

なきぼくろ
なきぼくろ
  • 漫画家
  • PL学園野球部在席中は外野手として活躍。レギュラーとして甲子園にも出場した。卒業後は絵の道に進み、イラストレーターとして活躍。その後漫画家を目指し「モーニング」の新人賞「第34回 MANGA OPEN」に応募したところ、奨励賞とeBookJapan賞をW受賞!!昨年8月に『BATTLE STUDIES(バトル・スタディーズ)』を引っ提げてDモーニングでデビュー。作品は、好評となり、今年1月から連載化が決定。異色の経歴に圧倒的な画力を持つ驚異の新人として飛躍が期待されている。

プロフィール

芹 玲那
芹 玲那(せり・れいな)
  • バトルスタディーズ×高校野球ドットコム
    「強い者にはワケがある」キャンペーン公式レポーター。
    2006年夏の甲子園決勝(早稲田実業-駒大苫小牧)を観て、チームの勝利のために奮闘する球児の姿、全力でプレーしているからこそ生まれるドラマに心を奪われ、高校野球にのめり込む。春夏の甲子園、関東を中心に春季~秋季大会、明治神宮大会と年間通して球場で高校野球観戦。
    スコアブックに試合やチームの特色を記録し、成長の過程を見ていくことを生きがいとしている。
    また、高校野球ファンの方が集える場所を作りたいとイベント「高校野球ファン交流部」を主催。
    昨年、夏の甲子園やドラフト関連の記事を「高校野球ドットコム」で執筆する中で、「高校野球を広く世の中に伝えたい」と、女優から転身を決めた。
    今後は「高校野球レポーター」として、球児たちの頑張りを様々な形で伝えていく。
    ・公式ツイッター@seri_reina
    オフィシャルブログ
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