Interview

花咲徳栄高等学校 高橋昂也選手 「ついに復調!速球とフォークのコンビネーションは大学生にも圧倒」 

2016.08.27


高橋昂也選手

 

先発でも、中継ぎでもどちらでも全力で投げる覚悟

 ようやく復調したといっていいだろう。今年の高校生を代表する大型左腕・高橋昂也花咲徳栄)。埼玉大会では37イニングで53奪三振、防御率0.00と圧巻の投球を見せた投球はスカウトだけではなく、多くのプロ野球解説者も絶賛。それだけに期待は高かった。埼玉大会の投球が素晴らし過ぎた分、甲子園で苦しんだ。

 捕手のミットにピンポイントに投げこむストレートがずれたり、高めへ抜けたり、スライダーがひざ元に決まらなかったり、フォークも思うような変化をせず、封印しなければならない状態であった。それでも23イニングを投げて23奪三振と及第点といえる投球を残した。

 代表入りしてからの高橋はかなり状態は上がっていた。初登板となった立教大戦。4回から登板した高橋は140キロ~145キロの速球を連発。ミットに向かって突き刺すようなボリューム感あるストレートが戻ってきたのだ。そして狙い通りに投げることができていたので、コントロールも安定していた。そうすると意図通りの投球ができるので、武器としていたフォークも解禁。高橋は右打者にも、左打者にもフォークを投げることができるのが強みで、縦の変化を上手く使うことができる高橋となっていたのだ。小枝守監督も「思った以上にボールが走っていました。彼は2年生でリリーフをやっていたので、後ろで投げていた経験があるので後ろでも投げさせることも考えていきたいですね」とリリーフで起用する可能性も明かしてくれた。高橋は「短いイニングだったので、全力で投げていきましたし、しっかりと投げることができました」と手応えを掴んでいる様子であった。

 そして27日の壮行試合。6回表から登板した高橋は、140キロ~145キロ前後の速球をコントロール良く投げ分け、1回1安打無失点。最速も146キロを計測するなど、速球の勢いはよく、コントロールも安定した高橋だった。

 起用法はこれから決める段階だが、高橋自体、「先発で投げたいというこだわりはないです。先発でも、中継ぎでもどちらでもいいです」とどのポジションになっても全力で投げる覚悟だ。この男が復調を示したのは侍ジャパンU-18代表にとっては非常に心強い。
 自慢の速球、フォークが台湾の舞台でうなりを上げる。

(文=河嶋宗一


注目記事
【第11回 BFA 18Uアジア選手権特設サイト】
観戦レポート:侍ジャパンU-18代表vs立教大
観戦レポート:壮行試合 侍ジャパン大学代表vs侍ジャパンU-18代表

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.27

【福岡】飯塚、鞍手、北筑などがベスト16入り<春季大会の結果>

2024.03.27

【神奈川】慶應義塾、横浜、星槎国際湘南、東海大相模などが勝利<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.27

青森山田がミラクルサヨナラ劇で初8強、広陵・髙尾が力尽きる

2024.03.27

中央学院が2戦連続2ケタ安打でセンバツ初8強、宇治山田商の反撃届かず

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.24

【神奈川】桐光学園、慶應義塾、横浜、東海大相模らが初戦白星<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.23

【東京】日本学園、堀越などが都大会に進出<春季都大会1次予選>

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.22

報徳学園が延長10回タイブレークで逆転サヨナラ勝ち、愛工大名電・伊東の粘投も報われず

2024.03.08

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.03.11

立教大が卒業生の進路を発表!智弁和歌山出身のエースは三菱重工Eastへ、明石商出身のスラッガーは証券マンに!

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.01

今年も強力な新人が続々入社!【社会人野球部新人一覧】