第408回 千葉ロッテマリーンズ 鈴木 大地選手 vol.1「プロフェッショナルなショートの『目』」2016年05月28日

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【目次】
[1]「柳田シフト」に見る鈴木選手の自己分析
[2]鈴木大地選手が目指すショート像とは?
[3]「元気」を保つ難しさは、ある

 2013年から3年連続でショートのリーグ最高守備率。チームでは入団3年目からキャプテン。誰もが認める千葉ロッテマリーンズの「顔」・鈴木 大地選手。しかし己の中には、周囲の声に惑わされない自分だけの評価基準があった。その目がとらえる視界には何が映っているのか。ルーツからグラブのこだわり、目指すべき選手像まで語ってもらった。

「柳田シフト」に見る鈴木選手の自己分析

鈴木 大地選手(千葉ロッテマリーンズ)

 2016年4月7日の対福岡ソフトバンク戦のことだった。1回裏ソフトバンクの攻撃。2アウトランナーなし。打席には3番柳田 悠岐選手関連記事。昨シーズントリプルスリーを達成し、リーグMVPに輝いたパ・リーグを代表する打者は、千葉ロッテマリーンズ先発・涌井 秀章投手が投じた初球のカーブをとらえる。打球は二遊間へ。誰もがセンター前ヒットを確信した刹那、あらかじめ二塁ベース付近にポジショニングしていたショートがさばいてアウトに。

「『そこにいたの!?』と思われる形でアウトを取れた時は、相手の一枚上をいった感覚が得られますし、自分の中では会心の守備だと思っています。ヒットだと思われた打球をアウトにできた、という点で」

 そう語るのは、この時ショートで絶妙なポジショニングをしていたロッテのショート・鈴木 大地選手である。4月20日のソフトバンク戦でも、同じポジショニングから柳田選手の二遊間を襲うヒット性の打球を2度処理。ロッテが採用する『柳田シフト』が話題になるきっかけを作った。

 3年連続でパ・リーグのショートの最高守備率を記録している。今シーズンはリーグ初本塁打を記録した後も連続でホームランを放つなど、バッティングも注目だが、数字を見てしまうと、どうしても「守備の人」というイメージが強くなる。

 しかし、本人は全く自覚していなかった。
「守備率に関してはよく言われますが、正直、守備率の数字は全く気にしていなくて。なぜなら、数字だけでは表せられない部分があるからです。自分には、数字では分からない大きな部分が欠けていると思っています。ヒット性の打球を捕ってアウトにできる率がもしあれば、ソフトバンクの今宮(健太)選手やオリックスの安達(了一)選手の方が高いはずです。

 僕には肩も足も守備範囲もない。もちろん努力はしていますけど、彼らと同じレベルに到達するのは難しいと思っています。ではどうやって対抗していくか。自分が捕球できる範囲内なら100%近い確率でアウトにするしかないんです」

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プロフィール

鈴木 大地
鈴木 大地(すずき・だいち)
  • 千葉ロッテマリーンズ
  • 経歴:桐蔭学園-東洋大-千葉ロッテマリーンズ
  • ポジション:内野手
  • タイプ:右投左打
  • 身長体重:175センチ79キロ
  • 生年月日:1989年8月18日
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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