第310回 木更津総合高等学校 檜村 篤史選手【後編】「ライバルから得た課題消化し『誰もが認める』ラストサマーへ」 2015年05月30日

印刷する この記事をYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加   

檜村 篤史選手インタビュー【前編】はこちらから!

【目次】
[1]ライバルから得た課題が「センバツ」での3ランに
[2]さらなる課題を消化する現在のトレーニング / 誰もが絶賛するインパクトある「ラストサマー」へ

 1963年(昭和38年)の開校・創部以来、千葉県屈指の強豪として鳴らし、1971年にはセンバツ初出場でベスト4の快挙。夏も2003年以降5度の甲子園出場を誇る木更津総合。そこには中日ドラゴンズで炎のストッパーとなった与田 剛(亜細亜大~NTT東京など。2009年WBC投手コーチ、現:解説者)や、横浜DeNAベイスターズの躍進を支える井納 翔一(上武大~NTT東日本・侍ジャパントップチーム)(2015年インタビュー【前編】【後編】)といった豪腕たちと共に、必ず強打者の姿があった。

 古くは亜細亜大3年春で投手から打者に転向すると、日本ハムファイターズ・阪神タイガースで1406安打・180本塁打をマークし、現在阪神2軍監督を務める古屋 秀夫氏。

 甲子園出場の際も2003年には矢上(島根)監督としても大きな足跡を残した大島 吉雄(早稲田大卒・現・木更津総合コーチ)。2008年には早稲田大でもプロから注目され、現在は東京ガスで活躍する地引 雄貴2012年には三國 和磨高野 勇太(関東学院大3年)、高橋 慎之介(現:巨人育成選手)……。そして2013年夏・1人の1年生大型遊撃手がQVCマリンフィールド、そして甲子園の右打席で躍動した。

 檜村 篤史。後編ではいよいよ最後の夏を迎える本人から、センバツまでにライバルから得た課題やセンバツの振り返り、そして強い意志を聞きました。

ライバルから得た課題が「センバツ」での3ランに

檜村 篤史選手(木更津総合)

 夏の悔しさを胸に最上級生になると、4番として名実ともに木更津総合の顔となった檜村 篤史。秋には打撃の調子を取り戻し、関東大会決勝に進んで44年ぶりのセンバツをほぼ確定させる活躍を見せた。

 しかし、決勝戦では再び守備面で新たな課題を見出すことになった。同じ遊撃手を守る浦和学院津田 翔希(3年・主将)の正確なスローイング、動作のスピードを見て檜村は力不足を痛感した。冬場の練習はこれで決まった。まずノックの意識が変わった。
「遠い位置からでも一塁手の胸に投げられる練習を徹底的に行いました」(檜村)

 打撃でも25球連続ティーを行う「マシンガン」という練習メニューを冬場から春先まで続け、スイングスピードに磨きをかけてきた。同時に取り組んだのが打撃での考え方「初球打ちを重視する」である。これは檜村自身に解説してもらおう。

「投手はストライクを入れたがる傾向がある。ですから、そこに甘い球が多い。木更津総合ではそこを重視しています」
昨秋もチームは積極的な打撃で勝ち上がってきた。実際、檜村の打撃を振り返ると、結果を残しているときは積極的に打撃ができていることが多い。

 そこで大事なのは先程記したスイングスピード、さらにインパクト時の力をいかに正確に伝えられるか。そこに入ってくるのは「迷いの排除」、そして初球打ちと相反するようであるが、「見極めの論理」である。 

「打てない時は、打席の中で迷いがあるとき。それだとスイング軌道も乱れてしまい、インパクトの瞬間に力が伝わりません。なので、迷いなく振ることを意識しています。そして初球から打つことは、ボール球を打ってしまうことにもつながるので、ボールの見極めができるように、ブルペンで投手が投げるボールを見極める練習にも取り組んできました」

 冬の積み上げはセンバツ初戦岡山理大附戦で成就した。3回裏・初球、誘い球のスライダーを見極め、2ボールノーストライクにしたところで迷いなく振っての左翼ポール際への逆転3ラン。これこそ檜村が描いていた「動作スピード論」の集大成であった。

このページのトップへ

第97回全国高等学校野球選手権大会
僕らの熱い夏 2015
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!

【次のページ】 さらなる課題を消化する現在のトレーニング / 誰もが絶賛するインパクトある「ラストサマー」へ

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

檜村 篤史
檜村 篤史(ひむら・あつし)
  • ポジション:遊撃手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:180センチ75キロ
  • 生年月日:1997年11月6日生まれ
  • 千葉ジャガーズ(ポニーリーグ)出身
  • ■選手名鑑
    檜村 篤史
【関連記事】
第45回 一時代を築いた銚子商と習志野から、県内3強が形成されていった千葉の勢力の変化(千葉)【47都道府県 高校野球勢力図の変化】
第471回 いきなり木更津総合vs東海大浦安!今年もシード獲得へ向けて初戦から目が離せない!【春季千葉大会展望】【大会展望・総括コラム】
第456回 この春も一次予選から激戦!8ブロックの見所を紹介!【2017年千葉春季県大会地区予選展望】【大会展望・総括コラム】
第62回 【どこよりも早い!ドラフト2017】 2017年はスラッガーの年だ!清宮 幸太郎、安田 尚憲など大暴れを期待したい逸材たち【ドラフト特集】
第438回 木更津総合高等学校  佐々木駿選手 「チャンスを掴める選手は毎日努力してきた選手」 【2016年インタビュー】
木更津総合vs北海【2016年 第71回国民体育大会 希望郷いわて国体2016】
第5回 木更津総合高等学校(千葉)【第71回国民体育大会 チーム紹介】
侍ジャパンU-18代表vs早稲田大学【2016年 第11回 BFA U-18アジア選手権】
第343回 木更津総合高等学校 早川 隆久投手「全国レベルの攻略困難な投手を目指して」 【2015年インタビュー】
第340回 木更津総合高等学校 山下 輝選手「目指すは重苦しい雰囲気を打破できるスラッガー」 【2015年インタビュー】
第339回 木更津総合高等学校 峯村 貴希選手「高校でも日本一の栄冠を目指す」 【2015年インタビュー】
専大松戸vs木更津総合【千葉県 2015年夏の大会 第97回選手権千葉大会】
第309回 木更津総合高等学校 檜村 篤史選手【前編】「『守備力』から『打撃力』へ。そして悔しさの1年間」 【2015年インタビュー】
木更津総合vs常総学院【2014年秋の大会 第67回(平成26年度)秋季関東地区高等学校野球大会】
檜村 篤史(木更津総合) 【選手名鑑】
木更津総合 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー