第287回 札幌日本大学高等学校 山本 龍之介投手「3年計画最終年 才能開花の時」2015年04月01日

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【目次】
[1]中学時代から光っていたマウンド上での立ち振る舞い
[2]打ち込まれて変わった意識
[3]野球でも生活面でも手本に

 今年の北海道を代表する投手と呼ばれるのが札幌日大山本 龍之介だ。182センチ80キロと均整の取れた体格から投げ込む140キロ台の速球が高く評価されている。
しかしそんな彼の成長過程を知る者は少ない。入学当時のエピソード、札幌日大に進むきっかけ、これまでの成長過程に迫った。

中学時代から光っていたマウンド上での立ち振る舞い

山本 龍之介選手(札幌日大)

 プロ注目の右腕がひと冬越えてパワーアップした。札幌日大山本 龍之介投手(3年)は3月21日の実戦初戦で自身の変化を実感した。
関東遠征前の調整登板。ほんの軽く投げたはずのボールが自己最速にあと2キロと迫る139キロをマークした。

「力を入れず、フォームを意識して投げただけだったので」
と山本自身が一番驚いた。体と心を鍛えた3年計画の最終年、才能が一気に開花しようとしている。
入学時は、もやしのように体が細く、体の固い選手だった。身長180センチで体重は70キロ弱。それでも森本 卓朗監督は札幌真駒内リトルシニアで投げていた時から山本に無限の可能性を感じていた。

「マウンド上の立ち振る舞い、立ち姿が綺麗でした。間違いなく、将来プロに行く子だなと思いました」

 日大出身の森本監督の同期には巨人・村田 修一2013年インタビューやヤクルト・館山 昌平2008年インタビュー関連記事らそうそうたるメンバーがいる。一流選手とプレーしてきた指揮官の目に狂いはなかった。2年春に背番号1で公式戦デビューすると、プロのスカウトから注目を集め、練習見学に訪れるスカウトもいる。

 この2年間、体重増加と股関節などの柔軟性を養う努力を続けてきた。高校入学と同時に、小さかった弁当箱を容量2リットルの大きなものに変えた。さらに、練習後にはプロテインを摂取したり、おにぎりを食べて、空腹の時間を減らした。1年の冬には体重が75キロまで増加。
「入学時に比べると、ストレートの重さと質が変わりました。フォームにも安定感が出てきて、どっしりしたフォームになりました」と山本は着実なステップアップを振り返る。

 さらにこの冬には、ウエイトトレーニングで徹底的に下半身をいじめ、身長182センチ、体重80キロの均整のとれた体を手に入れた。ユニホームは、太もも部分がはちきれそうなくらいピッチピチだ。
「ウエイトで下半身を重点的に鍛えた結果です。去年はユニホームがブカブカでした。親にも体つきが変わったねと言われます」と山本は胸を張る。

 もうひとつの課題だった柔軟性も大幅に改善された。森本監督が説明する。
「年単位で継続しなくてはいけないことなので、時間がかかるだろうと思っていました。入学時は股関節が固く、体重移動がスムーズに出来なかったのですが、かなり良くなりました」

 自宅でもストレッチを欠かさず、毎日地道に積み重ねた努力の結果だ。股関節の柔軟性が向上したことにより、頭と体が合致。理解はしていても、なかなか体で表現できなかった理想のフォームにやっと辿り着いた。

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