糸野 雄星選手 (明秀日立)

糸野 雄星

球歴:明秀日立

都道府県:茨城

ポジション:遊擊手

投打:右 / 右

学年:卒業

寸評

 高校通算47本塁打を誇り、チームメイトの細川成也と共に恐れられた存在。打撃では精彩を欠いていたこの夏の細川に代わり、チームを牽引し夏の茨城大会決勝戦まで導いた。 (ここに注目!)  細川の陰に隠れがちだが、細川に負けず劣らずの強打に注目して欲しい。守備でも遊撃を守ったり俊足だったりと、打撃以外のバランスも取れている。 (守備・走塁面)    一塁までの塁間は、右打席から4.25秒強ぐらいであり、これを左打者に換算すると塁間4.0秒前後といった俊足レベル。  遊撃手としてもフットワーク・キャッチングなどの動きもよく、地肩自体もまずまず。しいて言えばスローイングが少し雑なところがあるので、もう少し丁寧に送球する意識を徹底させたい。 (打撃内容)  踏み込んだ足元が早く地面から離れるタイプで、引っ張り重視の打者であることがわかる。 <構え> ☆☆☆  両足を揃え前の足のカカトを浮かし、グリップの高さは平均的。腰を深く沈め、全体のバランス・両目で前を見据える姿勢はもう一つ。 <始動> 早め  投手の重心が下るときに動き出す、早めの始動を採用。これは典型的なアベレージヒッターに多く観られる打撃で、本質的には確実性を重視した打者なのではないのだろうか。 <下半身> ☆☆☆  足を早めに上げて回し込み、ベース側に踏み込んできます。始動~着地までには余裕があるので、速球でも変化球でもスピードの変化には対応しやすいはず。ベース側に踏み込むように、外角に強い意識が感じられます。  気になるのは、踏み込んだ足元が早く地面から離れてしまうこと。ボールを引っ張るのにはそれでも良いのだが、外角の厳しい球でも引っ張りにかかったりするので、引っ掛けたり空振りする可能性が高くなる。今後は、右方向への打球も増やしたい。 <上半身> ☆☆  打撃の準備であるトップを作るのは遅れがちで、速い球に立ち遅れる心配があります。バットの振り出しも遠回りに出てくるので、インパクトまでにロスを感じます。それでもボールを捉えるときにバットの先端であるヘッドが下がっていないので、タイミングがあっていれば打ち損じは少なそう。スイングの弧はそれほど大きくなく、フォロースルーを使うというよりは、最後までしっかり振り切るスイングに。打球が上がるというよりは、鋭い打球で野手の間を抜けてゆくのが得意の打者だと考えられます。 <軸> ☆☆  目線はそれなりに動いており、球筋を安定して追えているとは言えません。身体の開きも早いのですが、軸足は地面から真っ直ぐ伸びて安定しています。
更新日時:2016.07.29

将来に向けて

 ショートとしての動きが良いのと、走力があるのは彼の強味。あとはスローイングの意識をかえ、打撃の粗さを解消してゆきたいところ。  貴重な右打ちの遊撃手であることを考えると、プロ志望届けを提出してくれば指名して来る球団があるかもしれません。そういった意味では、今後の進路も気になる一人です。
更新日時:2016.07.29

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です