沼田 翔平選手 (旭川大高)
寸評
旭川大高の2009年以来の甲子園出場に貢献した右の本格派。すらりと伸びた手足、端正な面構えが印象的な本格派。実際の柿田は投球フォームが洗練された右の本格派であった。 本来は最速146キロの速球を投げ込む沼田。ただ先発になるとキャパを抑え気味だったのか。常時135キロ~141キロ程度と控えめだった。線の細さを見ると、フィジカルも鍛えれば、一気に球速は伸びていく投手であり、コンスタントに140キロ中盤~後半まで速くなる可能性は持っており、それができる再現性が高いフォームをしているのだ。 変化球は120キロ~125キロ前後のスライダー、100キロ台のカーブが中心。横滑りするスライダーの切れ味はなかなかで、次のステージでも勝負するならばさらにスライダーの速度を上げて、より打者の手元で小さく曲げるものにしていきたい。 ピッチング自体を見ると、ストレート、変化球もストライクを入れて投球の組み立てができて、変な力みもない。まだ球威不足は課題だが、ストレートが速くなって (投球フォーム) ノーワインドアップから始動し、左足をゆったりと上げていきながら右足の膝を適度に伸ばしていきながらバランスよくたつ。左足をショート方向へ伸ばしていきながら重心を下げていき、着地を行う。テークバックを見ていくと内回りの旋回をしていきながらトップを作る。ただこの手の本格派にしては胸の張りが弱く、踏み出しの回旋も大人締めなのが気になるところ。よく言えば脱力されたフォームだが、もう少し強度を上げていいと思う。リリースの軌道を見ると打者よりでリリースすることができており、球もちはよい。 フィニッシュは足が突っ張るというより、うまく体が乗らないフィニッシュ。角度を意識して、歩幅を狭めて上体で鋭く叩ける形にするのか、頭の位置を下げて、下半身主導で動くのかどちらかを選択するべきかもしれない。 ただプロの投手は歩幅を狭めにしたフィニッシュにする投手が多いので、彼も上の世界ではそういうフィニッシュにするのではないかと考えられる。
更新日時:2018.09.28
将来の可能性
ストレートのスピード、変化球の精度は発展途上。いずれ表舞台に登場するのは3、4年かかる投手。それを大学でワンクッション置いてレベルアップさせる考えもあり、プロ1年目では体を作って、劇的に球速を挙げて、2年目、3年目で二軍で実戦登板を経ての一軍デビューという考えもあるだろう。 チームとして継投策が多かったのか、肩、ひじの消耗度が少なく、ピークを迎えるのはこれからの選手。変に力まずにピッチングができる投手なので、そういう意味ではプロ仕様の投球術もすぐに備わりやすく、体も、技術も成熟する4年目にプロ、大学のどちらで迎えた方が良いかといえば、プロかもしれない。 理想的なのは二木康太(ロッテ)パターン。二木のような成長を見せると理想的だろう。
更新日時:2018.09.28
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