新田 旬希選手 (市立呉)

新田 旬希

球歴:市立呉

都道府県:広島

ポジション:遊擊手

投打:右 / 左

身長:182.0 cm

体重:72.0 kg

学年:卒業

寸評

 チームの4番・遊撃手を務め、主将までこなす精神的な柱。選抜至学館戦でも貴重なタイムリーを放つなど、攻守に改めて存在感を示しました。 (どんな選手?)  走攻守バランスの取れた選手で、いかにもセンスの良さを感じさせる好選手。 (守備・走塁面)  一塁までの到達タイムは、左打席から4.0秒前後とまずまずの俊足。新チーム結成以来の秋の成績は、39試合で41盗塁と試合数を超えるペースで盗塁を決めています。  遊撃手としても、フットワーク・キャッチング・スローイングまでの流れも悪くありません。スローイングも安定しているように見えますが、さほど強肩では無さそうなので無理な体勢から投げようとすると送球が乱れる可能性があります。 (打撃内容)  選抜の至学館戦の模様を見る限り、センターへ無理なくヒットを放っていました。そういった意味では、4番打者でも長打で魅了するタイプではないように思います。成績を見る限り、俊足を活かし二塁打・三塁打が多いタイプのようです。 <構え> ☆☆☆☆  両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップを高めに添えます。腰の据わり、両眼で前を見据える姿勢、全体のバランスと理に適った良い構えだと思います。 <始動> 平均的  投手の重心が下がりきったときに動き出す、平均的な始動。ある程度の確実性と長打力を、バランスよく意識した打ち方だと言えるでしょう。中距離打者や勝負強さを売りにする打者に、多く観られるタイミングです。 <下半身> ☆☆☆☆  足を軽く浮かし、真っ直ぐ踏み出してきます。始動~着地までの「間」はそこそこで、速球でも変化球でもスピードの変化にはそれなりに対応。真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角の球でも幅広く打ち返そうという意志が感じられます。  踏み出した足元は、インパクトの際にはブレません。そのため外角へ逃げてゆく球や、低めの球にも充分対応することができます。 <上半身> ☆☆☆  バットを引くのが少し遅れがちで、トップを作るのが遅れないのか気になります。バットの振り出しも、インサイド・アウトというよりも外角の球をしっかり叩くことに重点が置かれています。そのため身体からボールまでの距離をある程度とりたい打者であり、内角寄りの球はあまり得意ではないのでは?  しかし外の球を叩くのにはロスがなく、インパクトの際にもバットの先端であるヘッドが立って、難しい球でもうまく拾えています。 <軸> ☆☆☆☆  足の上げ下げは静かなので、目線の上下動は少なめ。身体の開きは我慢でき、軸足にも粘りが感じられます。調子の波の少ない、安定した打撃が期待できます。
更新日時:2017.04.03

将来に向けて

 高校からプロに入るとか、そういった凄みは感じられません。それでも有力な大学で野球を続けて行ける資質があり、三拍子バランスの取れたプレーは重宝されるでしょう。更に強さを増してくれば、その先への扉も開かれるのではないのでしょうか。今後も末永く、追いかけてみたい選手です。
更新日時:2017.04.03

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