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柿田君(桐生市商)
甲子園出場がもたらした自信は計り知れない、充実の健大高崎
甲子園出場という事実は、チームに有形無形の力を与える。
この夏、創部10年目で悲願の初出場を果たした健大高崎の、この秋の試合ぶりを見ていて、改めてそれを実感した。
「甲子園に出場していなかったら、秋はここまで来られたかどうかわかりませんでしたよ」と、健大高崎スタッフが言うように、夏のチームに比べると戦力そのものとスケールはやや小さくなった印象は否めない。しかし、選手たちの自信と落ち着きは、甲子園へ行ったチームの昨秋の時点よりは遥かに上回っている。そんな印象だった。
この夏まで、毎年のように大会ではベスト4~8の常連となっていて、県内では強豪校というイメージは与えつつあったものの、ここからの壁に泣き続けてきていたのも事実だった。それが、この秋は、するっと通過したという感じで5年ぶり2度目の関東大会進出を決める決勝進出を果たしたのだ。
今大会、桐生市商を優勝候補に挙げる声も多かった。4強進出した夏のチームから140キロ超の速球を持つエース柿田君と、強打の廣神君というバッテリーが残っているからだ。それに、武藤賢治監督としても夏以上の手ごたえを感じつつこの大会に挑んでいたようだった。
その柿田君は3球三振のスタートで初回は3者凡退。好調ぶりを窺わせていた。しかし2回、健大高崎は4番内田君が左越二塁打するとバントで進め、暴投で生還という健大高崎としてはラッキーな1点が入った。その裏、健大高崎は1死三塁という同点のピンチを迎えるが、相手スクイズをかわして逃れる。さらに、3回は無死一塁で三振併殺、4回は1死二塁を牽制で刺し、5回も1死一二塁を何とか抑えて、毎回無死で安打を許すという状況を守りで凌いできていた。
健大高崎の青栁博文監督も、「秋は、しっかり守れる選手を優先で使っています。特に、この試合では柿田君はいい投手なので、2~3点勝負になると思っていましたから、前半の守りで我慢できたのは大きかった」と、苦しい場面で守りが崩れなかったことを評価していた。
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