2011年10月02日 松山中央公園野球場 (坊っちゃんスタジアム)

小松vs今治西

2011年 平成23年度秋季愛媛県大会 決勝
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優勝旗を持ちダイヤモンドを一周する小松ナイン

小松、「積微力行」で歴史を再び動かす!

愛媛県大会決勝戦当日の早朝。まだ誰もいない小松高校の前に筆者は立っていた。江戸時代の1802年(享和2年)・「伊予聖人」と称された儒学者・近藤篤山を迎え開設された小松藩の学問所「養正館」に端を発し、日本を代表するテノール歌手・秋川雅史氏を輩出した伝統を感じさせる小高い丘の上の校舎。そしてその校門には校是「積微力行」のプレートがはめ込まれていた。

「積微力行」すなわち「小さな事の積み重ねが、やがて大きな事を成す力となる」。宇佐美秀文監督の巧みな采配だけでは躍進の理由が説明できないと考え、急遽現地を訪れてみた筆者だったが、朝の光を浴びながら誇らしげに存在を示すこの四文字を見て、ようやくそのルーツを少しだけ理解できたのである。

そして12時34分にプレーボールがかかった決勝戦。既に前日・宇和島東との激戦を制し春秋通じて初の四国大会出場は決めていたとはいえ、小松の「積微力行」はここでも健在であった。

初回に今治西4番・末廣朋也(2年)に先制打を許すも、直後の2回表には相手先発左腕の中西雄大(1年)から1番・村上大空(2年)の適時打、3番・宇都宮龍也(1年)の2点適時打で一挙3点。さらに3回には8番・髙橋佑輔(2年)、4回にも相手失策で1点。

山口県・岩国高校時代には1999年(平成11年)第71回センバツに背番号「10」で出場。愛媛大学卒業後、同行の教育支援に赴いた縁から現在、野球部を指導する上村大樹コーチが「上下関係がなく、1年生が2年生をやじり飛ばすようなチーム」と話すチームカラーと、「新チームになったときに選手たちには言ったんです。『今治西は甲子園に行って調整が遅れるから、新人戦は優勝できる。そこで秋季大会のシード権を取って、秋季大会ではベスト4に残って四国大会への出場権を勝負できるチームになろう』と。ですから、内心四国大会には行けるとは思っていました」宇佐美監督の自信をグラウンド上で表現する選手たちの吸収力、技術力。


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