WBC・メキシコ戦で神走塁を魅せた周東佑京の走塁タイムがどれだけ凄まじいのか?
WBCで世界一を達成した侍ジャパントップチーム。どの選手も活躍が光ったが、今回は準決勝のメキシコ戦で神走塁を見せた周東 佑京内野手(東農大三)に焦点を当てたい。
ここまで周東は181回、盗塁を試み、154盗塁を記録。成功率は85%と恐ろしい成績を残している。高い成功率を生み出すのは圧倒的なスピード。話題となったメキシコ戦の一塁から本塁に生還したときのタイムはなんと10秒00。相手野手は、一塁に周東がいて、打球が抜ければ、10秒以内でバックホームをしなければならないのである。
さらに6月28日、楽天戦で三塁走者だった周東は相手の暴投を見逃さず、本塁へ生還。このとき、捕手が前へ弾いてから本塁に生還するまでのスピードは3秒03。リードを切っていたとはいえ、一瞬の判断ミスも許されない。
そして自慢の盗塁タイムは2秒98、2秒97など、3秒以内で盗塁を決めてしまう。NPBでも3秒2ぐらいが俊足の部類に入るので、いかに周東のタイムが突き抜けているかが分かる。
今季は自己最多の52得点。後続打者の頑張りはもちろんあったが、周東が出塁すれば、より得点率が高まる証であり、来季はより出塁率を高めることができるか。4年ぶりのリーグ優勝へ向けて、24年はキャリアハイを目指すシーズンになる。