軸をつくり怪我をしない身体をつくる
第3歩 軸をつくり怪我をしない身体をつくる2012年10月18日
第一回 正しい歩き方の基本!!正しい歩き方の紹介+セルフチェックで伝えました「歩き方7つのセルフチェック」「正しい歩き方7つの基本ポイント」から、自分の歩きクセを発見して、整える方法を学びました。
そして、第二回 ボディコンディショニングの時間に変えるでは、その成果を日常の生活の中にも活かすコツや良い姿勢のクセをつける方法、良い歩き方7つのメリットなどをお伝えしました。今回は予定を変更して、前回触れた「中心軸を意識して過ごす」について、更に掘り下げてご紹介します。
私たちの身体は、重力に負けて悪い姿勢のまま過ごしていると、局所の筋肉の硬化や弱体化が起こり、筋肉のバランスが崩れてしまいます。その影響で、骨盤や脊柱(背骨)が歪んでゆき、内臓にも悪影響を与え、身体に様々な不調を起こしてしまいます。
重力に負けず姿勢を保つコツは、立っている時、座っている時、歩いている時「身体に軸を持つ」という意識を大切にすることです。ここでは、そのメリットをご紹介します。
身体の軸を保つOK効果
1:軸ができることで、前後左右のバランスが取れて、体幹もしなやかになり、疲れにくくなります。
2:体幹部の柔軟度が改善されると、身体への衝撃の吸収力も向上して、怪我の予防にもOKです。
3:しなやかな体幹は、下半身の力を上半身へ効率よく伝えるためにも有効です。これは、バッティングにも、投球にも活きてきます。
では、具体的に軸を保つための正しいポジションづくりについてご紹介します。鍵は、体重のおよそ10分の1ほどの重さのある頭の位置に気をつけることです。頭だけが前方へ行かないように、胸郭・頸椎の真上に頭がのっている状態を意識してみましょう。
骨盤がしっかりと立ち、そこに脊柱が緩やかなS字を描くように体幹の位置を正しく整えます(写真1)。
正面から見ると臍の真上に鼻があります(写真2)。
写真1 体幹の位置を正しく整える |
写真2 臍の真上に鼻がある |
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怪我をしにくい身体を手に入れよう!
写真3 怪我をしにくい身体を手に入れよう
身体の正しいポジションは、大きな負担のかかる腰椎部を守り、腰痛を予防する力もあります。日頃から、腰や膝への負担の少ない姿勢をマスターして、関節を守るために必要な筋力・筋持久力を高めておきましょう。
ウォーキング時には、身体の中心軸を意識して歩くことで、肩こりや腰痛の原因となる疲労物質の代謝が促され、全身の毛細血管へ酸素や栄養素が行き渡ります。姿勢よく歩く習慣ができると、無意識のうちに、凝り固まった筋肉の緊張をほぐし身体の負担が軽減されるようになります。
疲労は、集中力の欠如や怪我の元になりますから、疲れにくい身体を維持して過ごしていることは、怪我をしにくい身体を手に入れたことになります。もちろんそれは、パフォーマンスの向上も意味しますよ!!(写真3)
大好きな野球を長く続けていける身体作りに留意して、エクササイズを楽しんでください!
(文・ウォーキングプロデューサー/株式会社タニタ アドバイザー OK和男)