第21回 國學院大学【前編】「自分を知ることが自立への第一歩」2016年01月04日

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國學院大学

【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]自分を知ることが「自立」への第一歩
[2]周りが見えるようになったことで“真の自立”ができた
[3]主将を中心に広がっていく“自立の輪”

 1917年創部と長い歴史を誇り、東都大学野球連盟(当時は五大学野球連盟)が1931年春に発足した時からのメンバーでもある國學院大学。連盟加盟80年目となる2010年の秋に念願の初優勝を果たした後も、“戦国”の異名も持つハイレベルな東都一部リーグにおいて、コンスタントに上位の成績をおさめている。

 國學院大学の大きな特徴が、鳥山 泰孝監督が掲げる「4年生野球」だ。チームのモットーである「自立」「団結」「徹底」のもと、4年生が主体になってチームを運営している。
そのための、大学野球における「自立」と「自律」とは?高校球児にも大いに参考になるお話を、國學院大学鳥山監督、上月 健太コーチ、そして久保田 昌也主将にお聞きしました。

自分を知ることが「自立」への第一歩

壁に貼られた部のモットー(國學院大学)

 鳥山 泰孝監督は昨年、桐蔭横浜大とのシーズン最後のオープン戦が終わると、選手たちにこう伝えた。
「お土産を持ってオフのトレーニングをスタートさせよう」―。

 自分がどうしたいのか?自分がどうなりたいのか?鳥山監督はそのことを“お土産を持つ”という言葉で表現したのだ。
「國學院大のチームのモットーは「自立」「団結」「徹底」と3つあるのですが、私は“自分を知る”ことが自立のための第一歩だと考えています」

 では“自立のゴール”はどこにあるのか?
「大学野球においては、自己分析がしっかりできて、課題克服のための計画を立てられ、それが継続的に実行できてはじめて、自立した選手になれると思っています」

 自立するには“何のために野球をやっているのか”を明確にする必要もある。鳥山監督は「大きくは、野球で成功することは、世の中のためにもなるんです」と言うと、次のようにつなげた。
「選手はまず、チームのために、そして大学のためにベストを尽くすわけですが、これは、私たちが所属する東都リーグの発展にもつながりますし、大学野球、そして野球界の発展にもつながっていく。野球は日本のスポーツ界をけん引する存在ですからね。スポーツ界の発展にもつながっていき、スポーツ界は、教育界とも密接なつながりがある。

 教育界が発展すれば、それだけいい人材も出てきますし、世の中の秩序も保たれます。“國學院大の野球部員”という末端にいる人間でも、自分で自分のことがしっかりできる自立した人間になれば、他にいい影響を及ぼす人間になれるのです。これこそが野球をやっている意味であり、大儀だと思います」

 鳥山監督は修徳高の監督として2007年から10年7月まで高校生を指導した経験があり、07年夏10年夏の東東京大会では決勝まで進出したが、高校球児に対しても「高校生レベルの自立を選手たちには求めていた」という。
「高校野球での自立は、目先の結果にとらわれず、目標に突き進む強さを持つことだと思います。それによって自分の課題が見つけられたり、どうすれば克服できるか、わかるようになるのです」

 ただ、大学野球が約3年半なのに対し、高校野球は2年数か月。高校生は自立に時間がかかる一方で、高校野球生活は短い。そのため鳥山監督は「大学生のように大半を考えさせるのではなく、時にヒントも多く与えながら、自立に導いていました」

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