第22回 夏に向けてのコンディショニング「センスアップで、持っている力を引き出そう!」【Vol.1】2017年07月18日

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【目次】
[1]センスアップしよう!
[2]フィジカル準備のポイント / 日常生活でできること

「心と体のコンディショニング 心身一如」
 鹿児島県内を中心に、個人でスポーツトレーナーを営む高司譲さんの名詞にはこんなフレーズが銘打ってある。野球に限らず、スポーツ選手が持っている能力を最大限に発揮し、最高のパフォーマンスができるためには、心(メンタル)と体(フィジカル)、両面のコンディショニングが欠かせない。高司さんは、仏教用語でいう「心身一如」な状態をいかに作り上げるかをテーマにトレーナー活動を行っている。県内の野球部では公立高校を中心に10数チームを定期的に指導している。

 夏の県大会まで残り少なくなった今、最後に必要なのはこれまで鍛え上げた技と力を本番で余すところなく発揮するかである。結果はもちろん、悔いのない夏にしたいと思うのは高校球児や指導者共通の願いだ。だが実際には「持っている力を出し切れなかった」「緊張して何も覚えていない」「いつもの自分じゃなかった」…こんなコメントをこれまで数多く拾ってきた。それらを克服するためにも、高司さんは「センスアップトレーニング」の重要性を説く。センスアップとは「自分で感じる力を高めること。心と身体をリラックスさせて、本番で持っている力を発揮する」(高司さん)能力を高めることである。

 6月28日、夏の初戦を1週間前に控えた錦江湾で高司さんの指導があった。「夏の大会に向けてのコンディショニング」と題した講話は高司さんがこれまで20年近く高校野球の現場を見てきて、本番で力を発揮するために何をすればいいかをまとめたもので、あらゆる球児に参考になる話に思えた。以下、高司さんと錦江湾野球部の許可を得て、講話の内容を要約し、具体的なセンスアップトレーニングの方法をいくつか動画で紹介する。

センスアップしよう!

高司 譲さん

 プレーを行うのは自分自身です。その土台となる自分自身の心と身体のバランス、状態、動きを自分の感覚で感じることが大事です。自分を知ること、身体感覚を鋭敏にすることがセンスアップになります。

 まずは自分の身体で凝り固まっているところ、硬いところ、動かしにくいところを自覚し、左右差の改善、柔らかく鋭く動く状態を作るコンディショニングをやりましょう。

 目指すのは地に足がつき、鋭く、キレ良く動き、積極性が高まり、腹が座って思い切りよくプレーし、肩・首の力が抜けリラックスして動けており、自分の持っているものを100%近く発揮している状態を作ることです。

 万が一、ベストな状態でなくても焦る必要はありません。その時点でできることは何かを整理し、できる限りのことに精一杯取り組みましょう。これが今ここに集中することになり、持っている能力を発揮していくことにつながります。その時点でのベストを尽くすというプラスの意識が大事です。

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プロフィール

政純一郎
政 純一郎(つかさ・じゅんいちろう)
  • 生年月日 1974年12月18日
  • 出身地 鹿児島市
  • ■ 経歴
    鶴丸高校―同志社大
  • ■ 鹿児島新報で6年間スポーツ担当記者。2004年5月の同社廃刊後、独立
  • ■ 「スポーツかごんまNEWS」を立ち上げ、野球、バスケットボール、陸上、サッカーなど主に鹿児島のスポーツを取材執筆する。2010年4月より奄美新聞鹿児島支局長を兼務
  • ■ 著書に「地域スポーツに夢をのせて」(南方新社)「鹿実野球と久保克之」(同、久保氏と共著)
  • ■ Webでは「高校野球ドットコム」、書籍では「野球小僧」(白夜書房)「ホームラン」(廣済堂出版)「陸上競技マガジン」(ベースボールマガジン)「月刊トレーニングジャーナル」(ブックハウスHD)などに記事を寄稿している。
  • ■ 野球歴は中学から。高校時代は背番号11はもらうも、練習試合に代打で1打席、守備で1イニングの試合経験しかない。現在はマスターズ高校野球のチームに所属し、おじさんたちと甲子園の夢を追いかけている
  • ■ フルマラソンの自己ベスト記録は3時間18分49秒(2010年のいぶすき菜の花マラソンにて)。野球とマラソンと鹿児島をこよなく愛する「走るスポーツ記者」

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