第17回 高川学園の野球ノート【第3回】 「最後の夏、始まりの夏に書いたこと」2016年08月13日

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 8月9日発売の話題の新刊!!累計15万部突破の『野球ノートに書いた甲子園4』の発売を記念して、この夏、甲子園初出場を決めた高川学園の野球ノートの物語を3回連載でお届け中!

 今回は、第2回「寮監督と、球児たち 毎日綴った甲子園への思い」の続きをお届けします!
記事は2013年刊行の「野球ノートに書いた甲子園」に掲載中!

最後の夏、始まりの夏に書いたこと

高川学園野球部 野球ノート(高川学園高等学校)

 ほかにも3年生でセカンドのレギュラーとして活躍した眞鍋 雄己や同じく3年生の原田 稔将、2年生ながらベンチ入りした林 滉太も野球ノートを書き続けている。彼らもまた、チームへの思い、野球の技術のこと、私生活のことなど、甲子園に出場するためにという思いからノートを書き綴り、高川学園の決勝進出を後押しした。
中林は、決勝戦の前日、前々日と野球ノートにこう綴った。

■7月27日(土)
やっとここまで来ました。
いつも通り自分たちの野球をすれば絶対に負けません。相手よりも一点でも多く点をとり、〝夢舞台〟へ行きます。
中野先生を胴上げします。
応援して下さる方々を喜ばします。
絶対に負けません。

■7月28日(日)
自分の中学生の同級生、二人が
甲子園出場を決めました。
その二人を甲子園で倒します。

 ベンチに入ることのできなかった太田はこう書いた。

■7月27日(土)
とうとう明日は決勝! 俺達の応援で甲子園に! 学校を変えるチャンス!
いろんな人を喜ばすチャンス! メンバーはやってくれるので信じて応援します。

■7月28日(日)
今日の順延は、声がかれてる人もいたし、疲れが残ってる人もいたと思うので、良かったかなと思います。これも、神様がくれた休息だと思って明日、戦いたいと思いました。絶対負けん!

 そして迎えた決勝戦は、息詰まる投手戦となった。試合が動いたのは4回表。ワンアウト満塁のピンチを迎え、岩国商業はセーフティスクイズを仕掛ける。サードライン上に転がったボールをつかんだ投手浜本のホームへの送球が逸れ、セカンドランナーまで生還。0対2となる。その後、高川学園も6回裏、ランナー二塁のチャンスに3番の安がセンター前タイムリーヒットで1点を返す。4回以降、主戦・浜本は粘り強い投球で0点に抑え、試合は1対2と緊迫したまま9回裏を迎える。

 9回裏、ワンアウトで6番眞鍋が打席に入る。この日1本ヒットを放っている。眞鍋もノートを書き続けたひとり。前日にはこう書いた。

 ここまで来たらもう逃さない。
 あと1つ手を伸ばす。
 必ず気持ちが大切になってくる。
〝チームの勝利に勝るものはない〟
 これを心に秘めてやっていく。

 眞鍋は、内角の難しい球を押し込みレフト線へのヒット。一気に二塁まで到達すると、力強く拳を握りしめた。まさに強い気持ちが伝わる一打だった。

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