Column

鹿児島実業高等学校 【九州代表】

2010.11.10

鹿児島実業高等学校九州・鹿児島初出場一覧へ戻る

チーム紹介

  • 九州大会4試合でチーム打率は3割8分6厘。引っ張ったのは18打数9安打6打点をマークした主将の豊住。そしてトップバッターの平山だ。
  • 下位打線も6番の野田が5安打4打点、序盤は苦しんだ黒木も4安打を記録した。黒木は県大会でチームトップの12打点を挙げている。
  • 逆に九州で不振だったのが4番の濵田。12打数1安打、準決勝でようやくヒットが出ると、ベンチは大きく盛り上がった。
  • 準決勝では先制打など攻守で活躍を見せた2番の杉山が試合中に相手選手と接触して肉離れ。途中で試合から退き、決勝でも出場できなかったが。それでもベンチのミーティングにあえて加わらず、三塁ベースコーチに指示を与えるなど、見事なベンチワークが光った。
  • 4試合で犠打が21と手堅い野球で得点を積み上げてきた鹿児島実打線。ただ残塁の多さはやや課題として残った。
  • 守備は準決勝、決勝と無失策。ファーストに体の大きい揚村がいるのが、内野陣にとって心強い。
  • 捕手の黒木は経験がわずかに2カ月あまり。経験不足から序盤はバタバタする場面もあったが、決勝では冷静に野田をリードした。
  • 九州を制したが「全国にはもっと強いチームがある。自分達の目標は全国制覇です」と言い切る豊住主将。九州チャンピオンの誇りを通過点にして、神宮大会に臨む。

投手紹介

  • 今夏の甲子園でも登板した野田が新チームではエースとして大黒柱になった。身長は167センチと決して大きくないが、直球の最速は143キロを誇る。球種は他にスライダーとチェンジアップ、それに緩いカーブを持つ。
  • 県大会では安定したピッチングを見せていた野田だが、九州大会では2回戦、準々決勝と苦しんだ。特に2回戦では177球、序盤の大量リードから一転して1点差まで追い上げられた。特に終盤の3イニングだけで10安打を浴びるなど、これまでの安定感が嘘のような内容。
  • 苦しみから抜け出すきっかけになったのが準々決勝翌日の休養日。この秋ずっとセットポジジョンで投げていたのをワインドアップに変えたところ球が低めに決まりだしたという。準決勝ではこれまでと打って変わった気合の入ったピッチングで5安打1失点、決勝でも7安打を浴びたが1失点と大人の投球スタイルに変貌した。直球にこだわっていた夏までとは違う野田のスタイルを神宮でお披露目する。
  • 九州大会で控え投手として準備していたのは砂田と徳永の2人。砂田は右のオーバーハンドでコントロールが良いのが特徴。左腕の徳永は右打者のインコースに自信があると捕手の黒木は話す。

公式戦10勝0敗

  勝ち上がり   相手
鹿児島県大会 2回戦 7 – 0 鹿児島南
3回戦 14 – 0 鹿児島東
4回戦 7 – 0 鹿屋中央
準々決勝 6 – 0 鹿児島情報
準決勝 5 – 1 樟南
決勝 18 – 4 鹿児島商
九州大会 2回戦 11 – 10 熊本国府
準々決勝 12 – 3 藤蔭
準決勝 3 – 1 九州学院
決勝 4 – 1 九州国際大付

九州大会での登録選手

背番号   名前 学年 身長 体重
1   野田 昇吾 2 167 52
2   黒木 兼太朗 2 177 75
3   揚村 恭平 2 180 98
4   杉山 正 2 165 62
5   濵田 竜之祐 2 181 74
6   平山 大海 2 165 58
7   大山 晃輝 2 172 66
8   丸山 哲弘 2 175 70
9 豊住 康太 2 177 70
10   砂田 陵真 2 173 64
11   徳永 翔斗 1 173 66
12   野畑 茜吏 2 177 68
13   宮永 洋征 2 175 75
14   脇園 寿大 2 171 60
15   中村 翔平 2 169 65
16   田附 篤也 1 166 62
17   佐々木 大介 2 176 70
18   泰江 高広 1 173 67
19   岩下 誠弥 2 178 74
20   林 孝亮 2 175 74
記録員 川邊 一輝
監督 宮下 正一
部長 濵田 浩二

決勝でのオーダー

ポジション 名前
平山 大海
脇園 寿大
豊住 康太
濵田 竜之祐
揚村 恭平
野田 昇吾
黒木 兼太朗
丸山 哲弘
大山 晃輝

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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