第194回 脱水症状を防げ!水分補給に最適な飲み物とは?2018年05月30日

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【目次】
[1]ジャグの中身は何がいいのか?温度は?
[2]水を飲んで脱水になることがある!?


 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 暑い時期が近づいてきました。気温が高くなったり、蒸し暑く感じたりすると発汗量も増えてくるため、練習中の水分補給は欠かせません。今回は水分補給の中でも、よく聞かれる質問である「何を飲めばいいのか」ということについて、考えてみましょう。

ジャグの中身は何がいいのか?温度は?


カフェインを含まない麦茶はミネラル分も豊富で水分補給に適している

 練習中は水分補給をこまめに行うことが不可欠ですが、チームでウォータージャグなどを準備しているところも多いと思います。ところでウォータージャグには何を準備するのが最適なのでしょうか。よく尋ねられる質問の一つに「ウォータージャグに何を準備すればいいのか、今準備しているものでいいのかどうかわからない」というものがあります。スポーツ活動中の水分補給は、運動で失われる水分とミネラル分を補給することを目的とするものであり、日本スポーツ協会では運動に際して0.1〜0.2%の食塩と糖質を含んだものを飲むよう勧めています。代表的なものについて考えてみましょう。

《スポーツドリンク》

 スポーツを想定した飲み物で、アスリートに必要なミネラル分、糖分を含みます。手軽にとることのできる代表的な飲み物ですが、一方で飲みやすさを考慮して糖質を多く含んでいるものがあるため、過剰に飲むと「ペットボトル症候群」などの急性糖尿病を発症することがあります。ラベルには糖質(炭水化物)、食塩相当量(ナトリウム)といった数字が記載されていますので、その内容を確認し、場合によっては少し水で薄めるようにすることも検討しましょう。粉末タイプのスポーツドリンクは濃度を調整しやすいため使いやすいと思います。

《お茶》

 茶葉には多くのミネラル分が含まれるため、これを使って準備したお茶にもミネラル分は含まれます。無糖のものであれば糖質を過剰にとる心配はありませんが、運動中のエネルギー源補給として、補食などを準備することが必要となってきます。またお茶の種類によってはスポーツでの水分補給に不向きなものもあります。カフェインが多く含まれている緑茶などは大量に飲んでしまうと、カフェインの利尿作用によってせっかくとった水分が尿として排泄されてしまうことにもなります。スポーツに向いているお茶といえばカフェインを含まない麦茶がよいでしょう。

 また気をつけたいのが飲み物の温度です。汗をかいて身体が温まっているとどうしても冷たいものをとりたくなりますが、急激に胃腸を冷やしてしまうと胃腸の機能を低下させ、消化不良を起こしてしまったり、腹痛を起こしてしまったりといったことも考えられます。できれば常温か、もしくは糖分を含むものについては8〜13℃程度に冷やしたもの(少し冷たいかなと感じる程度)を準備することが望ましいと言えます。

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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