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第176回 ケガをしたときに行うセルフチェック2017年08月31日

 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 オーバーワーク(使いすぎ)やオーバーロード(過負荷)によるスポーツ傷害は、普段のセルフコンディショニングなどである程度予防することが可能ですが、デッドボールや接触プレーなどによる突発的なスポール外傷はどうしても避けられないことがあります。スポーツ現場にトレーナーやドクターが常駐している場面はあまり多くないと思いますので、受傷したケガについてのセルフチェック法についてご紹介したいと思います。

【目次】
[1]ケガをしたときの状況を把握する
[2]トレーナーがチェックする項目 / 運動機能をチェック

ケガをしたときの状況を把握する



痛みの程度が軽い場合は痛みスケールを活用しよう

 まずは受傷したときの状況を確認しましょう。次の4項目についてチェックします。

(1)ケガをしたときの状態(どういう格好で、どういう状況で、落ちた、転倒した、捻った、打撲したなど)
(2)動けるか、動くか、変形しているか、歩けるか、しびれがあるかなど
(3)痛みは我慢できる程度か、できないほど強いかなど
(4)腫れがあるか

 この4項目を確認し、医療機関を受診するか、そのまましばらく安静にして様子をみるかを判断します。痛みの程度が強かったり、腫れが見られる場合はすでにケガによって炎症が起こっている状態と考えられます。また変形している場合は骨折の疑いがありますので、いずれもRICE処置を行いながら、すみやかに医療機関を受診しましょう。頭頸部の外傷については時間の経過とともに悪化する場合がありますので、より慎重に判断することが求められます。判断に迷ったらまずは医療機関を受診しましょう。

 痛みの程度が軽く、しばらく様子をみる場合でも急性のスポーツ外傷にはRICE処置が有効です。患部を冷却し、腫れの程度が広がらないようにします。また痛みスケール(ものさし)を活用し、10段階で自己評価を行います(一番痛い時を10、痛みのない時を0として数値化する)。受傷当日を10とした場合、数日後に再度痛みの程度を数値化し、たとえば8であればまだまだ痛みが残っている状態で、プレーをするには支障があると判断できますし、5であれば受傷日から比較すると痛みが半分程度になったと評価できます。

【次のページ】 トレーナーがチェックする項目

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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