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第165回 毎日のセルフチェックでケガを予防しよう2017年03月15日

 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村 典子です。

 他校との練習試合も解禁となり、春のセンバツ大会では組み合わせが決まるなど、いよいよ本格的な野球のシーズンの到来ですね。皆さんのチームでも春の大会に向けて毎日練習に励んでいることと思います。実践的な練習が多くなればなるほど、身体のコンディショニングについて自分自身でチェックし、ケガの予防につなげたいところですね。そこで今回は自分自身でケガを予防するために意識したいことなどについてお話をしたいと思います。

【目次】
[1]ストレッチでコンディションをチェックする / 痛みや違和感を把握する
[2]クールダウンは疲労のマネジメント

ストレッチでコンディションをチェックする

身体をひねった状態の柔軟性をセルフチェック

 ウォームアップクールダウンの時などに行われるストレッチですが、皆さんのチームではどのタイミングで行っているでしょうか。チーム全体で取り組むところもあれば、個人に任せているところもあると思います。ウォームアップであればこれから野球を行う「準備」として柔軟性を高めるように行いますし、クールダウンであれば身体の疲労をより早く回復させるために血流促進、柔軟性の確保などを目的として行っていると思います。
またストレッチは単に筋肉や関節周辺部の組織を伸ばして柔軟性を高めるためだけではなく、毎回行うことで自分のコンディションをチェックすることにもつながります。

 特に下半身の柔軟性が低下していると、肩や肘に負担をかけやすくなり、無理なフォームで投げ続けてケガをしてしまうリスクが高くなってしまいますので、毎回のストレッチで自分の状態をしっかり把握するように心がけましょう。「今日はいつもより硬いかも?」と思ったら、より入念にウォームアップをして体温(筋温)を上げ、時間をかけてストレッチをすることもケガ予防につながります。

痛みや違和感を把握する

 毎日身体のコンディションが100%ということは、現実的にはなかなか難しいところです。特に以前から不安部位のある選手にとっては、痛みや何となくいつもと違うといった違和感を抱えていることも少なくないでしょう。「プレーできるから大丈夫」という状態で長く続けていると、ある日突然痛みが増したり、患部が悪化してプレーに支障をきたすことも考えられます。

 普段野球ノートを書いている選手であれば、痛みや違和感を数値化して記録しておくことをオススメします。わかりやすく10段階で評価し、一番痛いものを10、痛みのないものを0として今日のコンディションを数字で記録していくようにすると良いでしょう。練習内容なども記録しておくと、練習の負荷によってどの程度痛みが悪化するのかといった関係性もわかりやすくなります。痛みの段階が悪化した場合は、練習後にアイシングを行ったり、患部へのセルフケアを行ったりしながら対応し、急激に悪化した場合は医療機関を受診するようにしましょう。

【次のページ】 クールダウンは疲労のマネジメント

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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