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第159回 あせりは禁物!ケガからの復帰に向けて覚えておきたい心構え2016年12月15日

 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村 典子です。

 いよいよ師走となり、今年も残り半月となりました。今年の高校野球シーズンはいかがでしたか?選手の皆さんは来春のシーズンに向けて体力づくりを中心に練習を積み重ねていることと思います。それと同時にケガをして十分にプレーが出来なかった選手にとっては、競技復帰に向けてさまざまな取り組みをしていることでしょう。今回はケガをした選手がリハビリテーションを経て、競技復帰するまでの過程について考えてみたいと思います。

【目次】
[1]あせりは禁物、階段を着実に上がること
[2]ケガをしていても出来ることをやる / 患部外トレーニングは競技復帰への近道

競技復帰を実現するために大事なことは?

リハビリテーションに対し、前向きに取り組むことが大切

 ケガをしてしまうと、全体練習に復帰したいばかりに痛みが残っているのにムリをしてしまうことがあると思います。出来ることを少しずつ増やしていくことが大切で、競技復帰への階段を「一段抜かし」で進んでしまうと、また同じ部位をケガしてしまうという再発リスクが高くなります。選手がケガをした場合の心境の変化は次のような段階を踏むと言われています。

《ケガをした直後から》
1)ケガをしたという事実を否定する・・・問いかけに対し「大丈夫です」と答えますが、大丈夫と答える選手ほど大丈夫ではないことが多い。
2)ケガをしたことに対して怒る・・・「何でケガをしてしまったのか」「なぜ自分なのか」とケガをした事実に対して怒りを覚える。
3)ケガをしたことに対してガッカリする・・・怒ったところで現状は変わることがなく、それに気づいたときに意気消沈する。「やめたい」とか。
4)事実を認識する・・・怒って、意気消沈した後にようやく事実を認められるようになる。
5)ケガをしたことに対し、前向きになる・・・事実を認め、プレー復帰に向けたリハビリテーションに前向きな姿勢を見せるようになる。

 まずはケガに対してどのような心理状態にあるかということを、理解しましょう。前向きな気持ちになるまでには時間がかかる場合があるかもしれません。しかしこのような過程を経て、ケガを克服するためのリハビリテーションに対し、積極的に取り組むようになることが大切です。

【次のページ】 ケガをしていても出来ることをやる / 患部外トレーニングは競技復帰への近道

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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