【秋季神奈川地区予選】県大会を目指して…注目のブロック、注目チームを紹介!
20日から開幕する神奈川秋季県大会の地区予選はリーグ戦である。ブロック予選は一部の会場を除いて、学校のグラウンドで行われる。学校のグラウンドを持たないチームは強豪のブロックに入りやすい。今回はどのブロックが注目なのか、また神奈川の注目チームや選手も合わせて紹介したい。
桐光学園、横浜、日大藤沢の有力校の戦いぶりに注目
強豪校が揃う横浜地区、川崎地区、湘南地区だが、地区予選から面白い戦いが期待できそうだ。
公家 響(横浜)
■横浜地区
横浜、横浜商大、桐蔭学園、横浜創学館、横浜隼人、慶應義塾といった有力校が登場するブロック。横浜は来年のドラフト候補に挙がるエース・藤平 尚真、スラッガー・公家 響、1年生ながら走攻守で引っ張る増田 珠と逸材揃いのチームで、有力候補に挙がるだろう。横浜商大は強打者・渡部 健人に注目。
また桐蔭学園、横浜創学館、慶應義塾、横浜隼人は3年生主体のチームだったが、部員数が多く選手層が厚いので、どんな新戦力が出てくるのか注目である。さらに伝統校・横浜商と強打者・杜 秀介が注目の瀬谷も同じブロックで、県大会出場へ向けて白熱した戦いが期待できそうだ。夏ベスト8の山手学院の新チームの戦いぶりも注目される。
■川崎地区
桐光学園、法政二などが集まったブロック。やはりこの2校がリードする存在となっていくのではないだろうか。
夏4強の桐光学園は、強打者・中川 颯、攻守に期待がかかる逢坂 倫充、守備の要・大坪 亮介と夏の大会の経験者がいることがポイント。そして、何といってもこのチームは次々と新戦力が出てくるので、今後もどんな選手が出てくるのかに注目したい。法政二は初戦敗退に終わった夏の雪辱を果たすために重要な大会になりそうだ。
また春4強の神奈川橘と夏16強の大師が同じCブロック。神奈川橘は、キレのある速球が持ち味で野手としても好守備を見せる高田 晃大が注目。大師は夏から先発投手として活躍する中村 励維に注目だ。
■湘南地区
注目はAブロック。夏4強の日大藤沢や、慶應藤沢が同ブロック。日大藤沢は前チームから投げていた左腕・大倉 和樹、攻守にセンスを感じさせる1年生ショート・菅原 裕太の2人がキーマンになりそうだ。Cブロックに登場する藤嶺藤沢は元西武の石井 貴コーチの下鍛え上げた投手力がどんなパフォーマンスを見せてくれるか。Dブロックの湘南は伝統的に打力が高く、今年は前チームから1番を打っていた笠原 健吾を中心に勝負する。
一番の注目は強豪同士の戦いが多い西湘地区
横須賀地区を引っ張るのは三浦学苑、湘南学院、横須賀総合。三浦学苑は伝統的に能力が高い選手を揃えるチームで、この秋もどんな新戦力が出てくるのか。湘南学院は夏初戦敗退に終わった雪辱を晴らしたい。強豪ひしめく神奈川で健闘を見せる横須賀総合の新チームの戦いぶりにも注目だ。
■北相地区
注目はGブロック。相模原、相模原総合と相模原市では東海大相模に次ぐ強豪校が同ブロックということで、盛り上がりを見せそうだ。またこの夏1回戦で敗れたとはいえ、横浜相手に力投を見せた光明相模原の植田 新之介投手が面白い存在だ。
高田 孝一(平塚学園)
■西湘地区
夏ベスト8の平塚学園がこの地区をリード。エース・高田 孝一の攻守における完成度の高さは神奈川県屈指と言っていい。高田を中心としたチームになると思われるが、新たにどんな選手が出てくるだろうか。また桐蔭学園を率いた土屋 恵三郎監督の下、着々と強化している星槎国際湘南と立花学園がAブロックで、こちらも面白いカードになりそうだ。この夏16強の山北と相洋はBブロックで、白熱した試合が予想される。
今回は有力校同士の戦いが多く、なかなか見逃せない地区予選となりそうだ。どの学校が県大会へ駒を進めるか、非常に楽しみだ。
(文・河嶋 宗一)
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