Column

【第97回大阪大会展望】大阪桐蔭vs履正社以外の好カードは?大阪大会の見所、好カードを紹介!

2015.06.27

 第97回全国高等学校野球選手権大阪大会の抽選会が26日に行われ、出場する180チームの組み合わせが決まった。例年通りこの日の抽選では決まったのは3回戦までで、日程を順調に消化すれば、4回戦と5回戦の抽選が20日、準々決勝以降の抽選は23日に行われる。

 大阪大会は中央大通りを境に北地区89校、南地区91校に分ける以外は、全てフリー抽選でシード制を採用していない。そのため、初戦から春季大会上位校同士の好カードが実現することがよくあるのが特徴だ。
球場別の6ゾーンに分けて、みどころを探っていきたい。

【北地区・万博球場ゾーン】

 大教大池田vs太成学院大高は1回戦屈指の好カード。
秋季大会で部員12人ながらベスト16まで進出した大教大池田は、2年生右腕・磯部 幹高を中心に力のある投手を揃える。一方の太成学院大高と公式戦で勝てていないが、例年夏には力をつけてくる。どんな試合になるか楽しみだ。

 ベスト4の大阪産大附試合レポート)は、好左腕の當麻 渾哉(3年)を擁する。春から指揮を執る櫻井 数美監督にとっては初めての夏となる。同じブロックには豊中茨木といった[stadium]万博球場[/stadium]に近い公立校が入った。
関大一四條畷は、春季大会ベスト8で敗れた[stadium]万博球場[/stadium]で3回戦までを戦う。

【北地区・花園球場、南港球場ゾーン】

福田 光輝(大阪桐蔭)

 府内公式戦30連勝、夏の大阪大会4連覇を目指す大阪桐蔭が初戦で引き当てたのが、3位の履正社試合レポート)。近年の大阪をリードしてきた2強の初戦激突に抽選会場は沸いた。
大阪桐蔭田中 誠也(3年)と高山 優希(2年)の左腕二枚看板に、福田 光輝主将(3年)を中心とした強力打線がかみ合う。6月に入って青柳 昂樹(3年)が復調しつつあり、チーム状態は上向いている。
履正社溝田 悠人(3年)、永谷 暢章(3年)、寺島 成輝(2年)の3投手に力があるが、溝田と永谷は春の大阪桐蔭戦で打たれた。岡田 龍生監督が誰を先発に立てるかに注目したい。打線は主将の西村 卓浩(3年)が切りこみ隊長の役割を果たし、1年生の安田 尚憲も三塁のレギュラーを掴みつつある。

 初戦での対決ということで、両チームとも夏の大会でのデータがまったくない状況となる。に戦った経験(試合レポート)と直前の調子をどう照らし合わせてゲームプランを練ってくるか。大阪桐蔭履正社と同じブロックに入った高槻北中村 光稀(3年)は、スライダーのキレが自慢の好投手。関大北陽と東海大仰星の強豪私立が入ったブロックをどこが勝ち抜くかにも注目だ。

■大阪府のコラムを一挙紹介!
【野球部訪問】大阪偕星学園高等学校(2015年6月24日公開)
【野球部訪問】府立堺東高等学校(2015年6月13日公開)
【野球部訪問】府立四條畷高等学校(2015年6月10日公開)
【野球部訪問】履正社(2015年6月9日公開)
【野球部訪問】府立大冠高等学校(2014年6月26日公開)
【野球部訪問】大阪市立桜宮高等学校(2012年6月30日公開)
【野球部訪問】府立交野高校(2012年4月16日公開)

【野球部訪問】大阪桐蔭高等学校(2011年5月27日公開)
■この夏にかける熱い想いを聞きました!
【僕らの熱い夏】府立千里青雲高等学校(2015年5月31日公開)

このページのトップへ

第97回全国高等学校野球選手権大会
僕らの熱い夏 2015
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!
[page_break:【北地区・豊中ローズ球場、舞洲球場ゾーン】/【南地区・住之江球場ゾーン】]

【北地区・豊中ローズ球場、舞洲球場ゾーン】

吉田 大喜(大冠)

 最速144キロを誇る吉田 大喜(3年)を擁する大冠は、こそ初戦で敗れたが他校が警戒する存在であることは間違いない。昨夏大阪桐蔭と同じブロックに入り3回戦(試合レポート)で敗れたが、今年は強豪私立が同じブロックに入らなかった。吉田をいかに疲労させずに勝ち上がれるかがポイントとなりそう。

 センス溢れる遊撃手の倉川 竜之介(3年)がいる桜宮と、1年生からレギュラーの高 正則(3年)の関西創価が同じブロックになった。金光大阪vs市岡の1回戦や、北淀・能勢・工芸・茨田・西淀川の5校が組む連合チームの戦いにも注目だ。

【南地区・住之江球場ゾーン】

 好投手のいる大阪商大高大塚、2011年の代表校・東大阪大柏原が同じブロックに入った。
大阪商大高大西 広樹(3年)は、春季大会で最速146キロを計測した。球種も豊富で制球力にも磨きをかける。大塚村林 一輝(3年)はとベスト8まで導いた右腕。遊撃手もこなす野球センスが光る。

 東大阪大柏原は昨夏の大会直前で辞退した悔しさをこの夏にぶつける。25歳と若い渡邉 充監督が初めての夏の采配となる。近大附ベスト8(試合レポート)、ベスト16(試合レポート)。大型遊撃手の中川 智裕(3年)を中心に、カベを破って7年ぶりの甲子園を狙う。
勝山・咲洲・長野北の3校連合チームは11人のベンチ入りメンバーが一丸となって夏1勝を目指す。

■大阪府のコラムを一挙紹介!
【野球部訪問】大阪偕星学園高等学校(2015年6月24日公開)
【野球部訪問】府立堺東高等学校(2015年6月13日公開)
【野球部訪問】府立四條畷高等学校(2015年6月10日公開)
【野球部訪問】履正社(2015年6月9日公開)
【野球部訪問】府立大冠高等学校(2014年6月26日公開)
【野球部訪問】大阪市立桜宮高等学校(2012年6月30日公開)
【野球部訪問】府立交野高校(2012年4月16日公開)

【野球部訪問】大阪桐蔭高等学校(2011年5月27日公開)
■この夏にかける熱い想いを聞きました!
【僕らの熱い夏】府立千里青雲高等学校(2015年5月31日公開)

このページのトップへ

第97回全国高等学校野球選手権大会
僕らの熱い夏 2015
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!
[page_break:【南地区・南港中央球場、花園球場ゾーン】/【南地区・久宝寺球場、舞洲球場ゾーン】]

【南地区・南港中央球場、花園球場ゾーン】

謝名堂 陸(PL学園)

 6年ぶりの甲子園を目指すPL学園は、主将の謝名堂 陸(3年)や春季大会で活躍した辻 涼介(3年)を中心に力強い打線が自慢。グルラジャニ・ネイサン(3年)の打力にはプロのスカウトも注目している。春季大会で台頭した右腕・難波 雅也(3年)、エース左腕・山本 尊日出(3年)ら投手陣が優勝へ向けてのカギとなる。同じブロックに入った公立校との相手関係を考えて、先を見据えた戦いができるかどうか。

 ベスト4の上宮太子試合レポート)はエースの村上 翔太(3年)が力をつけた。打線は昨夏もレギュラーだった遊撃手の金井 亮輔(3年)が柱となる。

【南地区・久宝寺球場、舞洲球場ゾーン】

 準優勝の大阪偕星学園試合レポート)は、浪速大阪商大堺が同じブロックに入った。ただ、2校とも倒す必要はないのと、2回戦からの登場という観点では恵まれた印象だ。左の光田 悠哉(3年)、右の三輪 晃大(3年)と姫野 優也(3年)の強力投手陣が自慢。大阪桐蔭履正社が初戦で戦ってくれることも、初の甲子園出場への追い風としたい。
3位の大阪商大堺試合レポート)は主将の今江 勝政(3年)を中心に打力に自信を持つ。ディフェンスが良い浪速布施工科の勝者と戦う初戦で勢いをつけられるかがポイントだ。

 大阪屈指のスラッガー・渡辺 巧(3年)を擁する近大泉州の打線も強力。1年生の大木 捺稀が5番に座り、さらに厚みが増した。今村 拓実(2年)と西岡 京哉(1年)の両投手がカギとなり、渡辺もリリーフでマウンドに上がる可能性がある。
昨夏ベスト8の大阪明星は、初戦を勝って大体大浪商との伝統校対決を実現させたい。その大体大浪商も、36年ぶりの夏の甲子園を狙う力は十分ある。

(文=松倉 雄太

■大阪府のコラムを一挙紹介!
【野球部訪問】大阪偕星学園高等学校(2015年6月24日公開)
【野球部訪問】府立堺東高等学校(2015年6月13日公開)
【野球部訪問】府立四條畷高等学校(2015年6月10日公開)
【野球部訪問】履正社(2015年6月9日公開)
【野球部訪問】府立大冠高等学校(2014年6月26日公開)
【野球部訪問】大阪市立桜宮高等学校(2012年6月30日公開)
【野球部訪問】府立交野高校(2012年4月16日公開)

【野球部訪問】大阪桐蔭高等学校(2011年5月27日公開)
■この夏にかける熱い想いを聞きました!
【僕らの熱い夏】府立千里青雲高等学校(2015年5月31日公開)

このページのトップへ

第97回全国高等学校野球選手権大会
僕らの熱い夏 2015
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.15

【春季東京都大会】日大豊山、注目の好投手を攻略し、コールド勝ち!指揮官「うちが東京を勝ち上がるには機動力しかない」

2024.04.15

【福島】聖光学院は福島明成と「福島北・伊達」連合の勝者と対戦<春季県大会支部予選組み合わせ>

2024.04.15

【鳥取】八頭と倉吉北がサヨナラ勝ち、鳥取東と米子東も8強入り<春季県大会>

2024.04.15

四国IL・愛媛の羽野紀希が157キロを記録! 昨年は指名漏れを味わった右腕が急成長!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!

2024.04.10

【沖縄】エナジックが初優勝<春季大会の結果>

2024.04.12

【九州】エナジックは明豊と、春日は佐賀北と対戦<春季地区大会組み合わせ>

2024.04.11

【千葉】中央学院は成田と磯辺の勝者と対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>