Column

【春季大会展望】全国屈指の激戦区・関東。出場する強豪校の見所を一挙紹介!

2015.05.10

 5月16日に開幕する第67回春季関東地区高等学校野球大会。今年は各県の強豪校の出場が決まり、見所ある大会となっている。今大会の見所を紹介していきたい。

全国トップクラスの関東地区が残した過去5年の実績

吉田凌(東海大相模)

 日本で最もハイレベルな地域といわれる関東地区。過去5年の全国大会で残した実績が圧倒的なのだ。

2011年春 東海大相模 優勝、日大三 ベスト4

2011年夏
 日大三 優勝、習志野 ベスト8、作新学院 ベスト4 

2012年春
 関東一健大高崎 ベスト4

2012年夏
 東海大甲府 ベスト4、桐光学園作新学院 ベスト8

2013年春
 浦和学院 優勝

2013年夏
 前橋育英 優勝、常総学院 ベスト8

2014年春
 佐野日大 ベスト4、桐生第一 ベスト8

2014年夏
 健大高崎 ベスト8

2015年春
 浦和学院 ベスト4、健大高崎常総学院 ベスト8

 と優勝を経験している地域が3県、全地域がベスト8以上を経験しており、どの大会も、関東勢が必ずベスト8に入っているのである。出場するだけではなく、上位に加わって一泡吹かせようというどの地域にも感じられ、県内のレベルが急激に高まっている。そんな勢いある関東勢の強豪校が集結した関東大会。見所ありの大会となりそうだ。

 選抜ベスト8の浦和学院は、地区予選で柏日体を破り、その勢いで次々と強豪を破り、攻撃力の高さがウリの千葉沼南と184センチの大型右腕・茶谷健太擁する帝京三との勝者と対戦する。機動力に加え、投打に好選手を揃える明秀学園日立は、好投手・松本 綾太久保田倫太郎の2枚看板が注目の前橋育英と対戦する。

 また吉田凌小笠原慎之介の2人の仕上がりぶりが注目される東海大相模は、甲府工と対戦。強打者・朝山広憲が引っ張る作新学院と3位での出場を果たした聖望学園は、右サイドのエース・松本 龍尭、強打者・大野亮太に注目だ。

 その勝者と対戦するのが、都大会6試合で13本塁打を記録した日大三。中でも注目が、5本塁打を放った小藤翼と、投打ともにハイレベルなパフォーマンスを見せる田村孝之介の2人である。本戦ではいきなり強打炸裂なるか。

2015年度 春季高校野球大会 特設ページ
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!
[page_break:専大松戸、健大高崎、常総学院の強豪校が集う]

専大松戸、健大高崎、常総学院の強豪校が集う

原嵩(専大松戸)

 昨秋の関東大会ベスト8で、県大会優勝を決めた東海大甲府はエース・菊地大輝、強打者・平井 練、好打堅守の遊撃手・五十嵐誉とタレント揃い。その東海大甲府と対戦する佼成学園は、昨秋からのフォーム改造をモノにし、強豪を次々と破る原動力となったエース・小玉和樹に加え、打線も急成長を遂げた。

 好左腕・高橋佑樹を中心に守り勝つ川越東と好投手・宮崎晃亮擁する相模原との対決も注目だ。

 そして選抜ベスト8入りし、投打の総合力は、関東地区でもトップクラスの常総学院は、好投手・渡邊 峻平擁する国学院栃木と対戦する。
機動力を武器に二季連続の全国大会ベスト8入りの健大高崎はキレのあるスライダーを武器にする右腕・片岡優大など実力ある選手が揃う日本航空と対戦。その勝者は、原嵩など昨年からの経験者が揃い、4年連続での関東大会出場となった専大松戸と対戦する。どちらが勝ち上がっても、見所あるカードになりそうだ。

 関東大会は、[stadium]山日YBS球場[/stadium]と[stadium]富士北麓球場[/stadium]の2会場で開催される。[stadium]富士北麓球場[/stadium]は、晴天時には富士山が見える絶景が魅力の球場だが、アクセスが困難で、足が運びにくい球場であった。しかし今回は富士急行線「富士山」駅より富士北麓公園までの直通バスが運行する予定。詳しい運行時間は山梨高野連のHPで確認していただきたい。

 関東の強豪が集結する関東大会。夏へ向けていろいろな取り組みを行う各校の戦いぶりを注目してほしい。

(文=河嶋 宗一

関東大会に出場する学校の野球部訪問は以下から!
明秀学園日立高等学校【前編】(2015年04月15日公開)
明秀学園日立高等学校【後編】(2015年04月16日公開)
前橋育英高等学校【前編】(2014年12月25日公開)
前橋育英高等学校【後編】(2014年12月26日公開)
高崎健康福祉大学高崎高等学校【前編】(2014年09月27日公開)
高崎健康福祉大学高崎高等学校【後編】(2014年12月14日公開)
高崎健康福祉大学高崎高等学校(2013年04月12日公開)
聖望学園高等学校(2014年09月04日公開)
作新学院高等学校(2013年01月24日公開)
日本大学第三高等学校(2011年01月02日公開)
聖望学園高等学校(2010年05月31日公開

日本航空高校(2014年04月22日公開)

このページのトップへ

2015年度 春季高校野球大会 特設ページ
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.24

東京国際大の新入生は、リーグ戦デビューの二松学舎大附の右腕、甲子園4強・神村学園捕手、仙台育英スラッガーら俊英ぞろい!

2024.04.24

【福島】田村、日大東北、只見、福島が初戦を突破<春季県大会支部予選>

2024.04.24

【春季四国大会逸材紹介・香川編】高松商に「シン・浅野翔吾」が!尽誠学園は技巧派2年生右腕がチームの命運握る

2024.04.24

【佐賀】敬徳と有田工がNHK杯出場を決める<春季地区大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!