打ちにくさで勝負！センバツでブレークを狙う技巧派左腕、好左腕たち
左から萬谷 大輝（花巻東） 香西 一希（九州国際大付） 山中 麟翔（クラーク記念国際） 川井 泰志（大阪桐蔭）
あわせて読みたい
■ほとんどが最速140キロ中盤。センバツでブレークを狙う11人のドラフト候補右腕たち
■奄美大島が生んだ怪腕、夏の甲子園ベスト4左腕などドラフト候補として注目すべき5人の左腕たち
センバツでは技巧派左腕や左腕投手が活躍する傾向がある。今回はブレークに期待がかかる2年生の技巧派左腕や好左腕を紹介したい。
初出場のクラーク記念国際（北海道）の山中 麟翔投手は、130キロ前半の速球と曲がりが大きい変化球で勝負する技巧派左腕。外野手も兼ねる山中は守備力も高く、投手ということもあって、正確で強い返球ができるため、補殺を期待できる。
技巧派左腕の萬谷 大輝投手（花巻東）は、120キロ後半の速球とチェンジアップ、カーブを投げ分け、打たせて取る投球が持ち味。打てそうで打てない。ストライク先行ができるのも強く、見ていて安心できる投手だ。
全国クラスの投手力を誇る浦和学院（埼玉）では、前チームから経験している技巧派左腕・芳野 大輝投手（2年）の球威がアップしており、投球練習でも切れのある直球を投げ込んでいる。またU-15代表を経験している西田 稀士郎投手も左スリークォーターから130キロ前半ではあるが、打ちにくさがある。
大垣日大（岐阜）の大型左腕・五島 幹士投手も左スリークォーターのフォームから130キロ中盤の速球に切れのあるスライダーで、昨秋東海大会でチームをベスト4に導いた。大阪桐蔭（大阪）の川井 泰志投手も、桐生ボーイズ時代から評判の左腕で、この2年で投球がまとまり、130キロ中盤の速球と切れのある変化球で試合を組み立てる。
香西 一希投手（九州国際大付）は、直球こそ130キロ前半だが、変化球を丹念に投げ分け、昨秋の公式戦では76.1回を投げ、防御率1.41と抜群の安定感を発揮している。
（文＝河嶋 宗一）
[page_break:]
