第730回 【香川展望】100回目、香川の夏は「混戦・激戦・熱戦」2018年07月10日

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【目次】
[1]100回目、香川の夏は「混戦・激戦・熱戦」
[2] 「奪進塁」か、「疾風連撃」か、それとも伏兵か
[3] 22年ぶりの「夏復活」目指す高松商にたちはだかる猛者たち
[4] 最速140キロ越え、好右腕たちの競演
[5] 英明が頭2つ抜けるが、波乱の要素も

最速140キロ越え、好右腕たちの競演



山岡 龍弥(藤井学園寒川)

(第3シード:藤井学園寒川ブロック)

 好右腕がそろった。藤井学園寒川では最速140キロの山岡 龍弥(3年・183センチ82キロ・右投右打・大阪旭リトルシニア<大阪>出身)に最速145キロの加茂 優太(2年・174センチ70キロ・右投右打・大阪生野リトルシニア<大阪>出身)。丸亀城西は最速140キロの大前 輝明(3年・179センチ91キロ・右投右打・丸亀市立西中出身)。そして最速146キロの丸亀・東山 玲士(3年・177センチ76キロ・右投右打・坂出市立坂出中)。

 

 このブロックは彼らの投球や、高校通算30本塁打に迫る丸亀城西水野 達稀(3年・遊撃手・169センチ69キロ・右投左打・丸亀市立南中出身)や、走塁技術も高い藤井学園寒川・山本 隆翔(3年・166センチ58キロ・右投右打・ヤング神戸須磨クラブ<兵庫>出身)、抜群の勝負強さを誇る丸亀・小出 直生(3年・一塁手・180センチ80キロ・左投左打・三豊市立詫間中出身)らの投手対応を追うだけでも、十二分に楽しめるだろう。

 

 監督視点で見ても面白さがある。たとえば飯山・上田 将人監督は社会人・三菱重工広島で活躍後、就任2年目で早くもベースランニング1周14秒2の染谷 義人(3年・遊撃手・168センチ68キロ・右投左打・善通寺市立西中出身)ら、俊足選手を多数育成してきた。

 

 また、春は県大会ベスト4に進んだ観音寺総合・土井 裕介監督も観音寺中央の主将として1995年センバツ初出場初優勝・春夏連続甲子園出場を経験した後、関西大を経て三菱自動車岡崎で3年間プレー。伝統の「全力疾走」の半面、打者によって微妙に変化する守備配置は、社会人野球で培った「データ野球」の賜物である。

 

 さらに昨年、社会人野球ベストナイン外野手部門に選出された多木 裕史(トヨタ自動車)の父である高松南・多木 教雄監督は、1985年夏に銚子商(千葉)部長として名将・斎藤 一之監督(1989年・60歳で逝去)と共に甲子園出場を果たしている。今夏は「手塩に掛けて育ててきた」強肩好打の岩田 大輝(3年・捕手・右投右打・169センチ66キロ・高松市立香南中出身)を扇の要において、 勝負の夏を迎える。

 

 選手層でいえば、山岡・加茂の他にも右技巧派・髙橋 直希(3年・176センチ64キロ・右投右打・加賀小松リトルシニア<石川>出身)や、本格派右腕・中山 稜也(3年・176センチ80キロ・高松ボーイズ出身)、左腕・中條 大地(3年・左投左打・180センチ65キロ・三木町立三木中出身)とバラエティーに富んだ投手陣を有する藤井学園寒川がやや有利。だだ、志度や春の県大会で久々に1勝をあげた香川高専詫間や、昨夏1勝の善通寺一も含めた策士がそろうこのブロックでは、何が起こっても不思議ではない。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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