第730回 【香川展望】100回目、香川の夏は「混戦・激戦・熱戦」2018年07月10日

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【目次】
[1]100回目、香川の夏は「混戦・激戦・熱戦」
[2] 「奪進塁」か、「疾風連撃」か、それとも伏兵か
[3] 22年ぶりの「夏復活」目指す高松商にたちはだかる猛者たち
[4] 最速140キロ越え、好右腕たちの競演
[5] 英明が頭2つ抜けるが、波乱の要素も

「奪進塁」か、「疾風連撃」か、それとも伏兵か



中村公俊(3年・投手・左)と山本大輔(3年主将・一塁手・右)

(第1シード:大手前高松ブロック)

 「2017年夏~ここまでの香川県大会結果」でも明示した通り香川県では38校中12校がこの1年間で県大会ベスト8以上を経験している。その中でも屈指の好成績を残している2校がこのブロック。しかもお互い初戦を勝てば3回戦で直接対決するやまがたに入った。

 

 1校は第1シード、春の四国大会を制した大手前高松。高校通算本塁打22本塁打のリードオフマン・山本 大輔(3年主将・右翼手・177センチ77キロ・右投左打・綾川町立綾南中出身)から高校通算12本塁打の3番・内田 峻太(3年・中堅手・177センチ77キロ・右投右打・高松市立国分寺中出身)、さらに旧チームからの4番・大西 立真(3年・遊撃手・167センチ76キロ・右投左打・高松市立太田中出身)と続く上位打線は、伝統の「奪進塁」を一気に複数で増やす能力を持っている。

 

 課題は最終的に最速139キロ右腕・中村 公俊(3年・174センチ75キロ・右投右打・高松市立木太中)へとつなぐ継投策。序盤で最少失点に留め、中盤で加点し、終盤に突き放す春のような戦いができれば、硬式野球部復活9年目での甲子園初出場が現実となるだろう。

 

 もう1校は、昨年甲子園では下関国際(山口)相手に甲子園初勝利。さらに二松学舎大附(東東京)にも快勝し公立校で唯一ベスト8。今年は「疾風連撃」を掲げ連覇に挑む三本松である。

 

 春は甲子園経験者を中心に故障者が相次ぎ精彩を欠いた場面も多かったものの、ここ最近の練習試合ではセンバツ出場校相手にも互角の試合を展開。最速141キロのストレートと縦に大きく割れるスライダーを持つ山花 悠陽(3年・181センチ76キロ・右投右打・さぬき市立長尾中出身)や、聖地での活躍も記憶に新しい大久保 祥吾(3年・中堅手・178センチ75キロ・右投右打・高松市立屋島中出身)、下地 海誠(3年主将・三塁手・180センチ80キロ・右投右打・東かがわリトルシニア出身)の3人も状態を上げてきた。

 

 前回大会では準決勝で対戦し6対5で三本松が勝利。もし、両雄が再び合まみえれば激闘は必至。間違いなく今大会の行方を争う一戦になる。

 

 ただ、両校の初戦は決して簡単な相手ではない・大手前高松と対戦する多度津は、前川 正勝監督と選手たちから常に闘志がみなぎる好チーム。春は丸亀の最速146キロ右腕・東山 玲士(3年・177センチ76キロ・右投右打・坂出市立坂出中)を打ち込んでいる。高松桜井も2014年には坂出商部長として甲子園の土を踏み、4月から同校指揮官に就任した馬場 博史監督の下、ベースランニング1周14秒27の平賀 廉大(3年・中堅手・174センチ61キロ・右投左打・高松市立古高松中出身)を2番におく攻撃的布陣で勝負する。

 

 また、このブロックには県内屈指の好左腕と称される辻 圭吾(3年・179センチ77キロ・左投左打・坂出市立坂出中出身)がいる坂出工。春以降の著しい成長でエースナンバーを奪ったサンドゥ・シャーン・ダヒル(2年・178センチ68キロ・右投左打・さぬき市立さぬき南中出身)に期待がかかる津田。始球式を行う大先輩・中西 太さんに続きたい高松一もいる。さらに、元:香川オリーブガイナーズの主将・井吉 信也氏が新監督に就任した坂出商と地道にチーム力を積み上げてきた観音寺一との2回戦は、白熱の好勝負が期待できる。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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