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強打の4強が激突!春季神奈川県大会 準決勝の見所をチェック!

2018.04.27

秋季大会準決勝の再戦!選抜4強の東海大相模に桐光学園が挑む!


左から遠藤成(東海大相模)、山田陸人(桐光学園)

 春季神奈川県大会準決勝の第一試合は、選抜甲子園大会でベスト4に進出した東海大相模と、昨秋は関東大会まで勝ち上がった桐光学園が激突する。両チームは昨年の秋季神奈川県大会でも対戦しており、その時は東海大相模が7対0で桐光学園を破っている。一冬を超えて、春季大会でも再び準決勝で顔を合わせることとなった。

 昨秋のリベンジに燃える桐光学園は、この春は打線が好調を維持しており、春季神奈川県大会ではここまで4試合を戦い44得点を叩きだしている。打線のキーマンとなるのは3番の山田陸人で、準々決勝の慶應義塾戦では2本のタイムリーを放ち、選抜出場校の撃破に大きく貢献した。
 投手陣も1年から公式戦の経験がある谷村然冨田冬馬の2枚看板が安定している。両投手ともに、試合を大崩れさせないゲームメイク能力を持っており、準々決勝では慶應義塾を3失点に抑える好投を見せた。

 一方、選抜甲子園大会が終わってから、まだ二週間も経たないうちに春季大会に突入した東海大相模。選抜の疲労から春季大会は早々に敗退するというチームは毎年のように見るが、ここまでは選抜の疲れなど一切見せること無く、『選抜4強』の実力を遺憾なく発揮している印象だ。
 小松勇輝山田拓也の積極果敢な1、2番コンビから始まり、3番・森下翔太、4番・上杉龍平の中軸へと繋がっていく打線は相変わらず強力で、ここまでの3試合で30得点を挙げている。

 そして、ここにきて頭角を現しているのが背番号10の遠藤成だ。準々決勝の横浜商大高戦では5番に座り、2本の本塁打をセンターバックスクリーンに叩き込んで、詰め掛けた高校野球ファンの度肝を抜いた。
 また、遠藤は投手としても2試合に先発しており結果を残している。力のある直球を軸に、先発した4回戦の向上戦、準々決勝の横浜商大高戦はいずれも完投勝利を挙げた。投手陣にはエースの斎藤礼二、選抜で好投を見せた野口裕斗も控えており、さらに層が厚くなった戦力で桐光学園を迎え撃つ。

 試合のポイントになるのは、谷村然冨田冬馬桐光学園投手陣が、東海大相模打線をどれだけ抑えることができるかだ。桐光学園としては、東海大相模の攻撃を最小失点で抑え、僅差の勝負に持っていきたいところだ。

[page_break:打撃好調の鎌倉学園!横浜は昨秋のリベンジに挑む!]

打撃好調の鎌倉学園!横浜は昨秋のリベンジに挑む!


左から松丸航太郎(鎌倉学園)、角田康生(横浜)

 春季神奈川県大会準決勝は、第2試合でも昨秋の再戦が実現する。夏の甲子園の代表校だった横浜が、コールドで鎌倉学園に敗れた昨秋の準々決勝は、高校野球ファンにとって大きな衝撃だっただろう。

 コールド負けからの逆襲を狙う横浜だが、一冬を越えて盤石の体制を整えてきた印象だ。打線は県大会からの4試合で39得点を記録しており、投手陣もブロック予選の3試合を含めてもわずか1点しか取られていない。
 打線は、3番に座る齊藤大輝と準々決勝で6番から4番に打順を上げた角田康生が調子を上げており、クリーンナップの後にも長南有航万波中正といった実力者が控えている充実ぶりだ。
 守備面でも、エースの板川佳矢や最速149キロを記録した及川雅貴を中心に層の厚い投手陣を形成しており、投打ともに付け入る隙が見当たらないチームに仕上がった。

 対する鎌倉学園も、県内屈指の打撃力で横浜を迎え撃つ。
 ここまで地区大会からの7試合すべてで二桁得点を記録しており、昨秋に横浜から15点を奪った打撃力は健在だ。打線の軸となっているのは4番の松丸航太郎で、準々決勝の神奈川金沢戦では、同点に追い付く貴重な2ランホームランを放った。
 準々決勝では松丸の同点ホームランを皮切りに、初回に一挙9点挙げる猛攻を見せたが、一度打ち出すと止まらないのが鎌倉学園打線の特徴だ。横浜打線にも引けを取らない圧倒的な打撃力で、準決勝も力技で押し切ることができるのか注目だ。

 試合のポイントになるのは、やはりお互い打撃力になってくるだろう。特に鎌倉学園は、横浜の強力な投手陣をどこまで打ち崩すことが出来るのかが大きなポイントになる。
 総合力の高い横浜がリベンジを果たすか、それとも鎌倉学園が全国屈指の強豪校を再び打ち破ることができるか。春季神奈川県大会から目が離せない。

(文=編集部

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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