今年の東京一次予選は東海大菅生、東亜学園が登場!注目ブロック、見どころを解説!
左から山口了汰(実践学園)、佐々木太陽(大森学園)、市川廉也(青山学院)
3月17日から開幕する春季東京一次予選。都大会を目指し、181チームが出場するこの大会で本大会への切符を手にするのは、48チーム。一次予選に登場する注目校を紹介していきたい。
第1ブロックから激戦!
平昌五輪も終わり、春の足音が近づいてきた2月25日、青山学院高等部PS講堂で春季都大会の1次予選および、本大会の組み合わせ抽選会が行われた。
既に本大会出場を決めている秋季都大会出場の64校に加え、199校181チームが、残りの48枠を巡り、戦いを繰り広げることになる。
まず注目は、第1ブロックA。昨夏8強の日本学園に3年前の夏のシード校の青山学院という伝統校対決に加え、昨夏ベスト16の足立学園と都立の強豪・文京と、4校とも本大会に出るだけの実力校が揃った。本大会に進んだ後は、成蹊、日大三と続く厳しいブロックだ。
秋は代表決定戦で本大会準優勝の佼成学園を苦しめた都立羽村は、2年前の夏にベスト16まで進んだ都立桜修館と対戦。このブロックには、近年力をつけている都立小岩もおり、都立の中堅校がしのぎを削る。
第5ブロックBでは、都立城東などの監督を歴任した平岩了監督の下、力をつけている都立豊多摩が、昨夏は4回戦まで進み、秋は安田学園を苦しめた都立駒場と対戦する。
都立永山、都立目黒も力をつけている。
第8ブロックBの法政大高・朋優学院も注目のカード。朋優学院は昨夏のシード校で、法政大高は夏にベスト16まで進んでいる。
都立城東の甲子園出場メンバーである茶川剛史監督率いる都立淵江は、都立勢で力のある東大和南と対戦する。
本大会に入ってからが試練の強豪校
第12ブロックAの駒込と都立足立新田も上位実績のある実力校同士の対戦になった。
第13ブロックAでは、秋は帝京に敗れた安田学園が、センバツ優勝経験のある日大桜丘と対戦。城北、都立上水も力があり、このブロックも激戦区だ。
都立の強豪・篠崎は、成城学園、都立鷺宮、都立調布北のブロックに入った。鷺宮は筑波大出身の杉山真司監督の下で力をつけており、力の入った試合が予想される。
秋は初戦で二松学舎大附に敗れた昨夏の甲子園ベスト4の東海大菅生は、穎明館、電機大高、都立立川と同じブロックに入った。実力的には抜き出ているものの、本大会では日大二、勝てば東海大高輪台と対戦することになっており、夏にシード校への道は平坦でない。
秋は早稲田実に敗れた評判の好投手・勝又温史擁する日大鶴ヶ丘、秋は創価に敗れた夏4強の東亜学園は、本大会出場はさほど問題ないと思われるが、本大会では日大鶴ヶ丘は、佼成学園、創価などが同じブロックに入っており、東亜学園も多摩大聖ヶ丘の次は秋4強の日大豊山と対戦することになっており、夏のシード校に向けて激しい戦いが予想される。。
秋は対戦運もあって本大会出場を逃した強豪校は、春は本大会もにらんだ戦いになるだろう。その一方で、秋は不安定な気象により、練習や調整不足で思わぬ大敗を喫したチームも多い。ひと冬越して、新たな有望チームが出現することも期待したい。
■一次予選の組み合わせとメッセージは以下より
第1ブロック 第2ブロック 第3ブロック
第4ブロック 第5ブロック 第6ブロック
第7ブロック 第8ブロック 第9ブロック
第10ブロック 第11ブロック 第12ブロック
第13ブロック 第14ブロック 第15ブロック
第16ブロック 第17ブロック 第18ブロック
第19ブロック 第20ブロック 第21ブロック
第22ブロック 第23ブロック 第24ブロック
(文=大島 裕史)