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千葉の春の地区予選!8ブロック別の注目チーム・注目校を紹介!

2018.02.24


左から行木俊(横芝敬愛)、須藤暖人(市立船橋)、今里凌(専大松戸)

 4月10日から開幕する千葉県春季大会地区予選は、8地区に分かれて行われる。各ブロックの有力校、注目選手を紹介していきたい。


■第1地区予選

 千葉明徳敬愛学園が同ブロックとなった。今年の千葉明徳は投打で逸材が揃う。エース・宮崎宏哉は130キロ後半の速球を投げ込む本格派。打線では、183センチ85キロの大型捕手・福井玲央(1年)、好打堅守の高橋大稀、4番に座る藤井颯生に注目。首脳陣が期待するのは主将・内藤駿平。投打ともに力があり、秋は故障に苦しんだが、春・夏では主力選手として活躍を見せたい。

 一方の敬愛学園は、昨秋の地区予選では、千葉経大附検見川などの実力校を破ってきたチームだ。冬に一伸びした戦力に注目したい。

 この地区の注目選手は、千葉若松のエース・伊藤広翔だ。昨年、千葉県選抜として台湾遠征に参加した右の本格派。130キロ後半の速球を投げ込む。2005年夏以来となる県ベスト4以上を目指し、さらなるレベルアップを期待したい。


■第2地区予選

 私立公立問わず、しぶといチームが集まる第二ブロック。市立船橋の最速138キロ右腕のエース・須藤暖人は、140キロ越えを期待できる逸材。正捕手・飯田 雅人も、強肩好打が光る。実籾県立船橋の勝者と対戦するが、どちらも手強い相手だ。

 県内上位クラスの打撃力を持つ東京学館船橋は、初戦で日大習志野と対戦。東京学館船橋はスラッガー・川田亮之介を軸とした打線は強力。選手それぞれの個性を生かした打線は怖さがある。投手陣のレベルも高く、130キロ後半の速球を投げ込む佐藤秀年、1年生右腕・松永幸誠など130キロ越え投手が4人並ぶ。昨今、力をつけてきている日大習志野との一戦に注目が集まる。


■第3地区予選

 昨春優勝の専大松戸が第3地区に入った。今年の専大松戸は強打の遊撃手・尾川龍馬、県内屈指の左のスラッガー・今里 凌、巧打堅守の二塁手・昆野海翔、140キロ右腕・古川 信之介と夏の経験者が多く揃う。しかし、秋は初戦敗退。一冬越えてどんなチームとなっているのか、注目だ。その専大松戸と対する市立松戸は、威力あるストレートを武器にする本格派左腕・物江 啓佑がどんなピッチングを見せるのか。また、同ブロックには、秋ベスト16の松戸国際もいる。

 さらに、東海大浦安浦安の実力校対決も見逃せない。また、強打の千葉市川も同地区に。県大会までタフな戦いが続きそうだ。


■第4地区予選

 この地区の注目選手は、なんといっても、日体大柏のエース・箱山 慶人だ。185センチの大型右サイドハンドで、プロのスカウトも注目する逸材である。さらに、好カードは、2015年春関東大会出場の千葉沼南と、好左腕・渡辺雄史擁する流山おおたかの森との対戦。千葉柏陵、市立柏も同ブロックにひしめく。


■第5地区予選

 このブロックの注目は昨春、関東大会出場の千葉敬愛。エース・新原渉吾は、130キロ中盤の速球ながら球質が良く、詰まらせるピッチングを得意とする。場数を踏んでおり、安定したマウンド捌きが光る。さらに、好打の遊撃手・横井 洸希、正捕手・香取 優人と昨年からの経験者が揃っており、今年も躍進に期待がかかる。また四街道千葉英和が同ブロックとなった。

 昨秋の県大会で習志野と接戦を演じた我孫子東は、千葉県選抜に選出された左腕・鶴岡 雅義や、長打力のある宮川颯斗、191センチ92キロと規格外の体型を誇る張雨辰、全方向に長打が打てる柏木悠太郎にも期待がかかる。


■第6地区予選

 第6ブロックの注目は成田。チームを引っ張るのは、千葉県選抜に選出され、プロからも注目される好捕手・田宮 裕涼。確実なスローイング、キャッチングとリードの上手さで投手陣を盛り立て、秋16強入りに貢献。あとはチームとしても全体的な底上げに成功すれば、この春も上位進出が期待できそうだ。

 そして横芝敬愛の大型右腕・行木俊も、一冬で肉体改造。秋までは常時130キロ中盤だったが、この春には140キロ越えも期待できるまでに成長している。マウンド度胸もあり、複数のスライダーの精度も高い。春のピッチング次第では一気にブレイクする可能性を秘めた右腕だ。横芝敬愛と同ブロックの多古は遊撃手・浅野晃生のパフォーマンスに注目だ。

 また、U-15代表として、1年生から注目されてきた宮内竜志銚子商)が最終学年を迎える。攻守ともに、たくましくなったプレーを見せていきたい。


■第7地区予選

 第7ブロックでは、昨秋の県大会で専大松戸を破った千葉学芸が、一宮商と対戦。さらに、速球派左腕・相川亮太擁する館山総合は、大多喜九十九里の勝者と対戦する。館山総合は、昨秋、ベンチ入り登録人数9人ながら、県大会に出場。県大会では八千代松陰相手に延長12回の激闘を演じた。


■第8地区予選

 このブロックを代表する拓大紅陵木更津総合東海大市原望洋がそろって、秋ベスト8入りしたため、予選免除が決まっている。残った中では、志学館市原中央などの実力校に注目が集まる。志学館は、秋の公式戦で防御率1点台の好投を見せたエース・大川 航希がキーマン。課題は打力強化と定め、振り込みと筋力アップに努めてきた。

 

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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