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あのイ・ジョンフ、キム・ハソンもU18日本代表と戦っていた!日本と対戦経験のある韓国戦士を紹介!

2017.11.19

 本日、決勝戦を迎える侍ジャパン。決勝戦の相手は、韓国。この大会は24歳以下の選手が出場するということもあって、実は高校時代に今年の侍戦士たちと対戦経験がある選手が多い。今回は日本と戦った主な選手を紹介していきたい。

U18の時から才能の高さを発揮していた韓国の逸材たち

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U-18当時の金河成、李政厚(韓国)

 やはり今年の韓国代表で日本の野球ファンにとってなじみがあるのは李政厚(イ・ジョンフ・ネクセン・ヒーローズ)だろう。中日に在籍していた李鍾範(イ・ジョンボム)の息子として、李政厚は、2016年のアジア選手権に出場。日本とはスーパーラウンドで、決勝進出をかけて戦った。当時からバットコントロール、俊足、華やかなプレースタイルがウリの左打ちの外野手として活躍。KBO入りすると、新人最多安打記録を更新する179安打を放った。それで甘いマスク、すらりとした長身。もし日本にイジョンフのような高卒新人がいたらとてつもない騒がれ方をされていただろう。

 イ・ジョンフは父と一緒に代表入り。今大会は台湾戦で決勝打を打つなど貴重な活躍を見せている。いずれWBCでも名を連ね、再び話題になることだろう。先日の日本戦ではU18アジア選手権で対戦した堀瑞輝広島新庄-北海道日本ハム)とマッチアップ。左飛に倒れたが、数年後、アジア選手権メンバーに選ばれた選手たちと対戦があることを期待したい。

 左腕・沈載敏(シム・ジェミン・kt ウィズ)は 第25回IBAF 18U世界野球選手権大会に出場し、日本戦では藤浪晋太郎大阪桐蔭-阪神)と投げ合っている大型左腕。当時から140キロ中盤の速球を投げているのが印象的だったが、高卒2年目の2015年から一軍の戦力となり、3年連続で50試合以上に登板し、今年は自己最多の64試合に登板した。金大鉉は第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ スーパーラウンドの日本戦で先発していた投手。高校時代は、全国大会のMVP投手として活躍し、日本戦でも、140キロ中盤の速球を投げ込んでいた。今季は16試合に先発し、5勝7敗と結果を残している。投手では李珉鎬(イ・ミンホ・NCダイノス)も、日本で開催された2011年アジア選手権で韓国代表に選ばれた投手だ。

 この大会で、一気に名前を上げているのが金河成(キム・ハソン・ネクセンヒーローズ)だろう。今季は141試合に出場し、打率.302、23本塁打、114打点を記録した強打のショート。日本戦では同点本塁打。強肩をウリとするショートの守備で、日本の野球ファンの目をくぎ付けにした。そんなキム・ハソンだが、実は高校時代に日本と戦っている。IBAF 18U ベースボールワールドカップ2013では、2番サードでスタメン出場し、4打数2安打を記録している。2番サードながら、この大会で、30打数13安打、打率.433を記録しており、当時から高い打撃力を発揮していた。

 また日本戦で9番捕手でスタメン出場の韓承沢(ハン・スンテク・起亜タイガース)も、第25回IBAF 18U世界野球選手権大会に出場し、日本と戦った。5番DHで出場する崔元準(チェ・ウォンジュン・起亜タイガース)は、第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップで主に1番打者として出場。河周錫(ハ・ジュソク・ハンファ・イーグルス)は第9回アジアAAA野球選手権で、高橋周平東海大甲府-中日ドラゴンズ)とともに騒がれたスラッガーで、プロ4年目の昨年、初の二けた本塁打を記録。今年はキャリアハイの11本塁打、打率.285を残し、恵まれた能力を発揮しつつある。今大会は日本戦でタイブレークから又吉克樹(中日ドラゴンズ)から二塁打を打ち、活躍を見せている。

 こうしてU18世代で戦った韓国代表の選手たちがトップチームという形で再戦できるのは本当に喜ばしい。

 決勝戦ではどんな戦いが待ち受けているのか。日本の先発は、IBAF 18U ベースボールワールドカップ2013で活躍を見せた田口麗斗(巨人)。そして韓国の先発・朴世雄(パク・セウン・ロッテ・ジャイアンツ)は、日本での登板はなかったが、3試合に先発して、2勝0敗、防御率0.53と当時から1995年世代のエース格として活躍していた投手であった。そのパク・セウンは、打高のKBOにおいて12勝6敗、防御率3.68と好成績を上げている。95年生まれ同士の決戦は非常に面白い対決になるに違いない。

(文・河嶋宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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