第612回 稲葉二世・上林誠知、U-18での悔しさを糧に、トップチームで躍動!2017年11月18日

印刷する この記事をYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加   

 24歳以下、そして入団3年目の選手が集まって戦うアジアチャンピオンシップ。その侍ジャパンの5番を打つのが22歳の上林 誠知だ。仙台育英から福岡ソフトバンクホークスにドラフト4位で入団し、今年は初の規定打席に到達、初の二桁本塁打(13本)を記録しブレイクした。そんな上林を高校時代から振り返っていく。

U-18では控えだった上林


U-18当時の上林誠知

 上林は2年から注目を浴びていた。2年夏に甲子園に出場すると、秋からは主将に就任。秋の神宮大会にも出場し、準決勝、vs北照戦では本塁打を放つなどの活躍を見せ、チームは神宮大会を制した。3年春の選抜大会、vs創成館戦ではワンバウンドのボール球を安打にし話題にもなった上林だったが、3年夏の甲子園では調子が上がりきらず、1回戦のvs浦和学院戦では3三振。チームは2回戦常総学院に敗れ、上林の最後の夏が終わった。

 その後U-18日本代表に選出された上林だが、当時のU-18では控え外野手となる。当時のメンバーは今回侍ジャパンに選出されている、田口 麗斗広島新庄―読売巨人)、若月 健矢花咲徳栄―オリックスバッファローズ)、さらに森 友哉大阪桐蔭―西武ライオンズ)、松井 裕樹桐光学園―楽天イーグルス)、山岡 泰輔瀬戸内―東京ガスーオリックスバッファローズ)ら豪華メンバーが集結した。その中で上林の先発出場は少なく、仙台育英では4番で主将だったが、チームメイトだった熊谷 敬宥仙台育英-立教大―17ドラフト阪神タイガース3位)が本職ではない外野を代わって守ることもあるなど、悔しさを味わった。

 その悔しさを糧に、上林はプロの世界で着々と力を付けている。13年ドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスに入団すると2015年にはプロ4試合目での初本塁打が逆転満塁本塁打というインパクトを残した。昨年は出場が14試合、本塁打0と結果を残せなかったが、今年一気にブレイク。134試合に出場し、108安打、本塁打13、盗塁12、打率.260、出塁率は.302という結果を出す。

 シーズン後半は不振に苦しんだが今年の結果から、11月16日から開幕したアジアプロ野球チャンピオンシップの侍ジャパンのメンバーに選出された。今大会から侍ジャパンの指揮を執る稲葉 篤紀監督と打ち方が似ているということから「稲葉2世」とも呼ばれる上林。今大会は20年の東京五輪も見据え、クリーンナップでの起用を明言された。

 そしてその期待に応える。16日に行われた韓国戦。延長10回に同点となる3点本塁打を放ち、チームの勝利に貢献。この試合の1回に守備のミスをしていたが、そのミスを帳消しにした。

 U-18では悔しさを味わった上林はその悔しさを、トップチームの舞台で晴らして見せた上林。稲葉二世と評される男は稲葉監督が見守る中、アジア制覇を導く一打を魅せる。

(文・編集部)

注目記事
仙台育英学園高等学校 上林 誠知 選手 「神様からプレゼントをもらう準備」

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第132回 球児がENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017で印象に残ったシーン・選手とは?!【出動!球児に聞き隊!】【野球総合研究所】
第617回 2017年の高校野球の1年は?全主要大会の結果を振り返る!【大会展望・総括コラム】
第50回 恩師が語るヒーローの高校時代 上林 誠知「夢を叶えたらからこそ誰よりも逞しく」VOL.3【恩師が語るヒーローの高校時代】
第49回 恩師が語るヒーローの高校時代 上林 誠知「神様に見えた瞬間がある」VOL.2【恩師が語るヒーローの高校時代】
第48回 恩師が語るヒーローの高校時代 上林 誠知「上林には4番打者が一番合っていた」VOL.1【恩師が語るヒーローの高校時代】
第604回 西巻 賢二(仙台育英)「宮城での6年間は最高だった。憧れるような選手になりたい」 【2017年インタビュー】
第603回 長谷川 拓帆(仙台育英)「目標とされる野球人になりたい」 【2017年インタビュー】
第596回 馬場 皐輔(仙台大)「高い意識と確かな積み上げで、大学球界を代表する剛腕へ」 【2017年インタビュー】
花咲徳栄vs仙台育英【2017年 第72回国民体育大会 愛顔つなぐえひめ国体2017】
アメリカvs韓国【第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ】
第580回 磯村峻平(中京大中京)「世界大会の好投でつかんだ自信」 【2017年インタビュー】
日本vsカナダ【第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ】
第578回 増田珠(横浜)「次はトップチームで侍ジャパンのユニフォームに袖を通すことができる選手に」 【2017年インタビュー】
韓国vs日本【第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ】
城西国際大学vs侍ジャパンU-18代表【第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ】
上林 誠知(仙台育英) 【選手名鑑】
仙台育英 【高校別データ】

コメントを投稿する

コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム