初出場初優勝を狙う創成館か?大エース擁する明徳義塾か?神宮大会決勝の見所を紹介!
第48回 明治神宮野球大会は順調に進み、14日に決勝戦を迎える。決勝戦のカードは創成館vs明徳義塾との対戦となった。決勝戦の見どころを紹介したい。
左から市川悠太(明徳義塾)、川原陸(創成館)の両エースの投げ合いに注目!
初の決勝進出を決めた創成館。勝ち上がりを見るとどこも強力打線ばかりを抑えているのが分かる。初戦は中国大会決勝で最大9点差を逆転勝利したおかやま山陽、さらに準々決勝では強打の聖光学院に競り勝ち、そして準決勝では強打の大阪桐蔭打線を4失点にとどめ、決勝進出を決めた。投手陣の力量は非常に高く、最速141キロ左腕・川原陸、右サイドから140キロ台の速球を投じる伊藤大和、130キロ後半の速球を投げ込む七俵 陸と投手陣のレベルは非常に高く、リリーフ専門の伊藤までにどうつなぐかがカギとなりそうだ。
打線はノーステップ打法を使いながら、対応力の高さを発揮。速球投手が多く揃う大阪桐蔭投手陣を攻略しており、投打ともに総合力が高いチームとなっている。打線は3番峯 圭汰、4番杉原 健介を中心に好打者がズラリと揃っており、どこからでも点を奪える強みがある。
決勝に進出した創成館の峯主将は「今日は守備が乱れてしまい、自分たちの野球ができなかったので、しっかりと守備を見直して、やっていきたいと思います」今大会は再三、球際が強い守備を見せてきた創成館。その強みを発揮することができるか。一戦ごとに強くなっている創成館はこの勢いを持続したい。
一方、明徳義塾はエース・市川悠太は一番の内容を示すことができるのか。普段は8割程度の力で投げつつ、ここぞというところでマックスの力で勝負する市川だが、まだ自分自身のピッチングには満足していない。市川は準決勝の静岡戦後、「創成館打線は強力だと思いますし、今日よりも気を付けてピッチングをしていきたいと思います。まだストレートが走っていないので、しっかりと食べて、休んで明日に備えたいと思います」
ここまで2試合完投している市川。決勝はもちろん投げるつもりだ。「連投はそれほど影響がありません。今大会はすべて自分が投げるつもりです」と鉄腕ぶりをアピールしたいところだ。
打線は主砲・谷合悠斗、巧打者・田中闘など長打力、巧打力がある打者がそろい、畳みかけるときの攻撃力は脅威である。
お互い攻守の総合力は高く、洗練された試合運びを見せているだけに、1点を争う好勝負が期待できそうだ。ミレニアム世代にとって最初の全国大会。秋の頂点に立つのはどちらか?最後まで手に汗握る熱戦を期待したい。
(文・河嶋 宗一)
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